2017春学期開講科目シラバス
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授業計画7【内容】都市行事として「大文字」を考える―都市における競争と協力【授業外学習】都市にはどんな競争があるか整理しておこう8【内容】「大文字」から都市のエスニシティ論を考える―個別地域文化と全体都市文化【授業外学習】自分の地域社会の誇りは何かを思い起こしてみよう9【内容】「大文字」と都市の宗教構造―「大文字」は宇宙コスモスを表現する【授業外学習】都市全体が意味をもつことがあるのか、自分の街で考えよう10【内容】都市儀礼「大文字」の中核・宗教信仰―宗教、信仰から、ルーデンスへ【授業外学習】祈りも遊びも祭りにはあることを確認してみようー例えば11【内容】「大文字」における民俗と風俗の弁証法【授業外学習】祈りと遊びがどんな関係にあるか整理してみよう12【内容】「大文字」都市伝統の継承と創造―引き継ぐのか捏造するのか【授業外学習】伝統というのには新規や発明があるのか、身の回りで観察してみよう13【内容】「大文字」を支える組織から考える―支持組織が協力、アソシエーション複合【授業外学習】一つの祭りをいろんな組織が支える、その多様性を整理してみよう14【内容】「大文字」を行事複合から考える―イベントが絡みつく【授業外学習】伝統行事に歴史の新しいイベントが追加されている、これを確認しよう15【内容】都市文化の派生的発展―伝統行事「大文字」の現代的展開と文化創造【授業外学習】伝統の中核がしっかりしていると新たなイベントも生み出せることを例示してみよう16【内容】最終討論とまとめ。「大文字」と日本伝統文化をめぐる、総合的な質疑応答。試験を行うかレポート提を出。【授業外学習】授業方法講義を中心に授業をする。が、「大文字」の文化内容にそって、学生諸氏が地元などで身近に知っている文化行事やイベントや地域行事ではどう考えられるか、を授業中に教師から聞いたりする。学生からも教師からも質疑応答をおこないながら、授業をするので、かなり演習的な授業の形になるだろう。なので、上に記した毎回のテーマの順番や項目や時間数は、一応の骨格と目安にしておく。つまり、議論と学習の深まりにしたがって、随時飛ばしたり結び付けたり順番を変えたりする。そして、ほぼ毎回、「大文字」からの学習内容にそって、各人の考える文化事象や関連内容を答え小レポートに書いてもらう。4月から6月ころに催される近隣や郷里の祭りを、各自実地見聞しにいく。それを参考に日本の宗教文化を考える。成績の評価方法出席・態度60%。ほぼ毎回、各自の知る祭りや文化事象にそった小レポートを書いてもらう。定期試験40%。成績の評価基準一つの文化事象を徹底的に「しつこく」掘り下げることの重要性を会得して完了することが求められる。文化を多面的に描くエスノグラフィー(民族誌)的なグラフ(総合的な誌)が書けるようになる、その度合いを基準とする。もう一つは、自分の知る文化事象にあてはめて、文化事象を徹底的に総合観察できるようになる、その度合いも基準とする。教科書参考文献No書籍名著者名出版社価格ISBN/ISSN1.『左大文字の都市人類学』和崎春日弘文堂20604-335-56060-5 C10362.『大文字の都市人類学的研究』和崎春日刀水書房133904-88708-194-4 C3039備考「大文字」祭礼の話ばかりをする。受講生は、その「大文字」祭礼の話だけを聞きながら、日本の伝統文化の構造を考えていくのだから、かなりの「根気」と「覚悟」が要る。教科書は用いない。参考書は、関連事項にしたがって、随時指示する。教室は飲食の場ではないので、ペットボトル等飲み物をテーブル上に置くことは認めない。これを最小限のマナーとしよう。関連ホームページオフィスアワー108 地域研究特殊講義

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