2017春学期開講科目シラバス
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科目名歴史学特殊講義B科目名(英訳)Special lecture on History B科目ナンバー詳細情報担当者(非)は非常勤講師小島 亮単位数2開講学年3年開講セメスター春期毎週対象学科 選択・必修必修:選択:HH他学科受講履修順序履修情報担当者及び時間割カリキュラムの中での位置付け歴史学分野テーマ科目。基礎をふまえた上で特定のテーマについて考察する応用的科目である。身につく基礎力授業の主旨(概要)この特殊講義では、担当者のヨーロッパ史の研究とアメリカ経験などを踏まえ、「欧米の日本理解」を史的に論じるつもりである。過去、担当者の行った特殊講義の中でもっとも多くの受講生の興味を引いたテーマの最新版である。一般的に欧米の日本認識は「文化論」の領域で扱われることが多いが、固定した「文化」の東西比較に見える議論も、深く分析すれば日本と欧米社会(人)との具体的な国際関係のインターフェイスで現れたものである。表面的な比較を一旦停止して、その背後にある「国際関係」を読み解いてゆくと、意外な歴史の側面が見えてくる。たとえばケンぺルの「鎖国論」は本当に日本礼賛であったか?シーボルトとはだれなのか?そして岡倉天心の『茶の本』が闘った偏見は何であったのか?その他、意外な事実を学び、日本と欧米社会とのコンタクトの歴史的意味を探ってゆきたい。また旧来の日本史研究の立場では看過されがちだったヨーロッパ内部の事情なども講義するつもりである。具体的達成目標国際関係をダイナミズムとして把握し、安逸な交流史を超える視点を養成したい。また近年、きわめて独りよがりな「日本礼賛」「自己美化」本が流行し、驚くべき一面的な「外国の日本評価」のねつ造が行われている。こうしたタイプの議論を相対化し、学問的に再検討する手がかりもこの講義は与えてみたい。歴史的知性とは、目前の「現実」を固定的(超歴史的)にとらえず、関係性の総体のなかで理解し、歴史的時間を「関係性の変化」として考える作業である。歴史的に考えることとは、歴史的過去を固定的にとらえない思考のことを言う。日本について書かれた欧米の議論を分析する中で、こうした歴史的知性の形成に寄与したい。1【内容】ガイダンス。本講義の問題視角。さらに単位取得要件の説明。【授業外学習】講義中に検索すべきキーワードや固有名詞などを毎週指示する。これらをネットや百科事典で調べてゆき、歴史語彙を豊かにしてほしい。2【内容】江戸時代の日本と欧米の遭遇(1)【授業外学習】講義中に検索すべきキーワードや固有名詞などを毎週指示する。これらをネットや百科事典で調べてゆき、歴史語彙を豊かにしてほしい。3【内容】江戸時代の日本と欧米の遭遇(2)【授業外学習】講義中に検索すべきキーワードや固有名詞などを毎週指示する。これらをネットや百科事典で調べてゆき、歴史語彙を豊かにしてほしい。4【内容】明治維新をめぐる欧米の評価(1)【授業外学習】講義中に検索すべきキーワードや固有名詞などを毎週指示する。これらをネットや百科事典で調べてゆき、歴史語彙を豊かにしてほしい。【内容】明治維新をめぐる欧米の評価(2)95 歴史学特殊講義B

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