工学部パンフレット
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8 先輩からのメッセージ4月に行うレゴで製作する自動車レースを通じて「ものづくり」への興味を高め、春学期から実習や工業力学といった専門科目も学びます。機械工学で最も基礎的な科目の4力学(材料力学・機械力学・水力学・熱力学)の講義が始まります。また、生産加工学、制御工学、機械設計、CAD製図といった機械技術者に必須の知識の入門的講義も行われます。2年次にひき続き4力学の学習を通じて、機械技術者としての素養の完成をめざします。また、CAD/CAM、工作機械、自動車工学、ロボット工学、航空宇宙工学といった講義を選択することで応用・発展的知識の学習にも取り組めます。担当教員の指導のもと各自の課題に従ってこれまでに得た専門知識や実験実習・創成科目における経験を生かし、総合的に問題を解決するとともに、研究成果を卒業論文としてまとめ、プレゼンテーションを行います。1年次2年次3年次4年次「ものづくり」への導入と基礎の学習。基礎的な4つの力学科目と入門的専門科目の学習。機械技術者としての素養の完成。4年間の集大成としての卒業研究。4年間の学び方ドラフター(製図台)を備えた設計室が、中部大学にはあります。手描き製図を指導する大学が少なくなる中、定規と鉛筆で図面を引く経験ができることは、長い歴史を持つ工学部ならではの利点だと感じ、入学を決めました。「機械製図」の授業では、単に要件を満たすだけでなく、加工や組立の工程にも配慮した製図技術を学びました。図面の間違いや読み取りにくさが製造工程に及ぼす影響を理解し、製図法の遵守や作図後の確認の徹底といった設計者の責務を、実践を通じて身につけることができました。また「CAD製図」では、これからの設計業務に欠かすことのできない3次元CADの操作を学び、コンピュータ上で描いた形状を加工機で切り出すプロセスも経験して、その可能性を体感しました。企業見学に行った際、プロによる3次元CADの出力図面を見せていただく機会があり、自身の勉強不足を痛感しました。CADソフトに関する資格取得も視野に入れ、今後も努力を続けます。中部大学を選んだ理由は、施設・設備が整っていて、実習が充実しているからです。中でも、CADが使用できるコンピュータが一人一台用意されていることは、開発や設計に携わる技術者をめざす自分にとってうれしい環境です。「機械設計製図」の授業では2Dの図面を、「CAD/CAM」の授業では3次元の図面データの作成を学びました。思い通りにできず難しいこともありましたが、より見やすく、よりきれいに、と試行錯誤して図面を完成でき、やりがいある授業でした。また「機械創成実習C」では、ボールを運ぶラジコンカーの開発から製造までを行いました。学生2人1組になり、白紙の状態からアイデアを出し合って設計し、図面に起こし、部品を一つひとつ製作し、組み上げる。部品の加工技術はもちろん、設計の大変さや重要さ、協調性の大切さなど、技術者に必要なことをたくさん学ぶことができ、走行させたときには大きな達成感とものづくりの楽しさを得ることができました。ものづくりにおける設計者の責務を製図の実践を通じて痛感。一から設計して図面に起こし、製作する。ものづくりの醍醐味を味わえました。1・2年次から多彩な実習・実験科目を通じて機械工学の基礎力と実践力を養い、4年次の卒業研究で応用力を身につけます。機械工学科4年 鈴木 康平さん愛知県 碧南高等学校出身機械工学科 大井田 諒さん (2019年3月卒業 博士前期課程1年)愛知県 瑞陵高等学校出身

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