工学部パンフレット
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6工学基礎教室工学基礎教室では、下記の表にあるような工学部共通教育科目、全学共通教育科目のうち科学技術リテラシーおよび情報スキルに関係した科目の教育を行います。工学基礎教室で、数学、物理、宇宙、地球科学の授業を行う教員は、それぞれの分野の理学研究の第一線で活躍するメンバーであり、優れた研究を発表しています。現在は、卒業研究生を受け入れる組織にはなっていませんが、理学の研究に興味を持つ学生は、事前希望すれば個別的に卒業研究を行うことも可能です。工学部の専門科目を理解するうえで必須である数学、物理の授業。全学部の学生を対象に、自然、数理、地球、生物、生命科学の授業。工学部共通教育科目・科学技術リテラシー授業科目工学部共通教育科目■基礎数学■微分積分学Ⅰ■微分積分学Ⅱ ■線形代数■ベクトル解析■確率統計学■微分方程式■応用数学■基礎物理学■力学■基礎電磁気学■熱学■物質の科学全学共通教育科目■数学の思考法■情報スキル入門■地球と生命■情報スキル活用■物理と自然「地球と生命」の授業風景(工藤健先生)「微分積分学Ⅰ」の授業風景(小林礼人先生)情報スキル中部大学には、多くのパソコンがあります。しかし学生全員にもノート型パソコンを個人的に所有してもらっています。もちろん、在学中に大学のパソコンもフルに使いますが、中部大学の学生は自宅でもどこでも自分の手足のようにパソコンを使いこなせるようになって欲しいのです。このためには、いつも自分のそばにパソコンがなければなりません。学生が各自でパソコンを持つことに対応して、「情報スキル入門」(春学期)、「情報スキル活用」(秋学期)の2科目を開講しています。これによって、1年間を通してコンピュータの基本と応用を学習できることになります。これらのパソコンの初期教育を全学的に担当しているのが情報教育プログラムです。この授業は、ただパソコンを使うだけでなく、自分のパソコンの運用・管理の方法を学ぶユニークな授業です。学生がパソコンを身近に扱える環境を整えています。「リテラシー」というのは、人が人として生きていく最低限の知識・能力をさします。「情報リテラシー」とは、いろいろな情報を読み書きすること、言い換えれば、コンピュータやネットワークを利用して必要な情報を見つけたり、情報を自分の望む形に直したり、計算したりして、情報を使いこなすことをさす言葉です。最近では、インターネットが普及し、コンピュータネットワーク技術はもの凄いスピードで進化しています。しかし、それを技術的に使いこなすだけではなく、マナーを守った使い方をすることも重要なことです。情報によって結びついたグローバルな社会に参画するための素養として、他人に迷惑を掛けず、また他人から危害を受けないためにはどうしたらよいか。そういうことを考えることも情報リテラシーには含まれます。情報教育プログラムでは、全ての在学生がパソコンを運用・管理して、正しい情報リテラシーを身につけられるように教育を行っています。グローバル社会に必要な情報を正しく使いこなせる能力を身につけます。目  的授業は講義と実習から成り立っています。講義および実習内容の画面は教室のスクリーンに映し出されるので、講師の操作画面を参考にして実習を行います。また、ティーチング・アシスタントがつくので、実習中に質問やトラブルが発生した場合、直ちに応対します。コンピュータの仕組みとコンピュータを使ってさまざまな問題を解決する方法を学びます。先端設備を整備した教室ときめ細かな指導体制を整えています。情報スキル入門情報スキル活用「情報スキル活用」では、より高度な内容を学習し、コンピュータを使って問題を解決するためのいろいろなテクニックを学びます。 「情報スキル入門」では、コンピュータについての基本を学びます。コンピュータやネットワークの仕組み、大学でよく使うアプリケーションソフトの基本的な使い方を学習します。工学部の学生にとっては、数学と物理は、専門科目を真に理解するために必要な道具です。しかし、学生の中には、卒業に必要な単位をそろえるためだけと考えて数学、物理を受講している人がいますが、これは大きな間違いです。専門科目は、数学と物理を土台として組み立てられており、この土台がしっかりしていればいるだけ、専門科目の理解も容易になります。各学科の教育科目系統図には、工学部共通教育科目と専門科目の関連が記されています。工学部の学生にとって数学、物理の知識は必須であるという自覚を持って受講してください。これらの科学を基礎とした科学技術の発展は目覚ましいものがあり、それに伴い現在の我々の生活は便利で快適なものになりました。この豊かな社会に生きる現代人の教養としての科学技術の知識を、全学の学生が涵養するための授業です。それに加えて、この授業は学生が自由な発想力を持った科学的な柔軟性のある考え方を身につけることも目的としています。

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