工学部パンフレット
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「電力・設備」「電機・計測制御」「材料・デバイス」「システム・通信」の、各分野の基礎を学びます。豊富な演習や実験・実習により、創造的なものづくりの力の習得もめざします。興味のある分野の研究室に所属し、卒業研究に取り組みます。企業との共同研究も盛んなため、在学中に最先端の研究に携わるチャンスもあります。1年次2年次3年次4年次卒業研究では、写真のような競技用電気自動車の製作、車両駆動に必要な電力の電子制御に関する研究など、いろいろなテーマがあります。講義で電気電子の基礎を習得すると同時に、スタートアップセミナーでは身の周りにある家電製品を解体し、実用されている電気電子機器の仕組みを学びます。3年次秋学期に配属される研究室で行う、卒業研究の下地づくり。少人数でディスカッションをしながら、学科共通の講義以上に専門的な知識を学びます。導 入基 礎応 用発 展講義で学んだ電気・電子工学の原理への理解を、実物に触れて深めます。シーケンス制御や超電導、発振回路など、電気・電子・情報通信工学の幅広い内容です。32 先輩からのメッセージ「ゼミナールB」では、ディジタルサーボモータシステムの設計・製作に挑戦しました。モータ制御に必要なインバータの製作では、回路図をもとに素子配置を決め、はんだ付けも行ってハードウエアの構造を理解するとともに、ものづくりの楽しさも体感しました。自作のインバータを用いてモータを制御することによりソフトウエアも学習。苦心の末にモータが回転したときはうれしかったですね。この学科への入学を決めたのは、オープンキャンパスで先生や先輩の丁寧な説明を聞き、自分に合っていると感じたから。工学部は男子学生の比率が高いですが、入学してみたらみんな親切で安心しました。女性の役に立てる技術者という目標に向け、さらに学びを深めます。電気システム工学科※4年川原 亜弥さん愛知県 聖霊高等学校出身インバータ製作とモータ制御を通じハードとソフトを同時に学習。電気+電子+情報技術によるシステムの代表例電気自動車(EV)電気自動車を走行させる場合の動作【情報通信技術+エレクトロニクス技術+電気エネルギー利用技術】衛星から受信した地図情報や道路情報、車載センサで収集した車間距離や速度の情報に応じて、アクセル・ブレーキ・ハンドルを自動で操作。●いろいろな“もの”がインターネットを介してつながるIoT。衛星通信や車載センサを利用した自動運転技術が注目される車においても、渋滞・事故の解消や環境との共存をめざし、交通インフラと車がつながる路車間通信や、車と車がつながる車車間通信の技術開発が進んでいます。道路状況に応じて、車間を適正に保ち自動走行。【電気エネルギー利用技術+エレクトロニクス技術】インバータによって直流を交流に変換し、ACモーターを駆動します。●インバータに用いられる、大電流にも耐える“パワー半導体”の利用技術とモーターおよび発電機技術は、電気エネルギー利用技術とエレクトロニクス技術を融合した分野です。③指令に応じてバッテリーの電気をインバータ経由でモーターへ。【情報通信技術+エレクトロニクス技術】センサの情報を受信したECU※が演算を行い、アクセル開度に応じた量の電気エネルギーを送り出すようバッテリーに指令を送信します。※ECU:Electronic Control Unit=電子制御ユニット●自動車にはさまざまな機能のECUが搭載され、電気自動車はもちろんガソリン車にも用いられています。②センサの信号をもとに、コントローラが指令を出す。①アクセルペダルが踏み込まれた量をセンサが検知。【エレクトロニクス技術】ペダルの踏み込みという物理量を、センサが電気信号に変換します。●ほかにも車間距離測定・障害物検知用のセンサや、パワーステアリング、電動シートなど、多数のエレクトロニクス技術が搭載されています。モーターセンサバッテリー車載充電装置電気+電子+情報“システム”の基礎を広く学べるカリキュラム各自の興味やめざす進路に応じて、モデルコースをベースに受講科目を選択し、専門性を高めます。「創成工学」では、企業での研究開発のように正解のない課題に挑むプロセスを経験します。4年間のすべての学びと、技術者として社会に出るために不可欠な基礎を固める時期。工学部共通および専門の基礎科目を学び、実験の手法を習得します。4年間の学び方※2018年4月、電気システム工学科と電子情報工学科を統合し、電気電子システム工学科を開設

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