工学部パンフレット
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28ロボット工学ことはじめロボットOSによるロボット制御などロボット工学の基礎知識の修得LEGOロボットや単純な機能を有するロボットを通じて、ロボットの基礎的な知識、技術(センサ情報処理、プログラム開発、機械加工、回路製作)を学びます。ロボット制御や回路設計に関わる専門科目が始まり、ロボットエンジニアとしての基礎知識を学ぶとともに、ロボットの動作制御実習を通して、修得した知識・技術の実践的な利用方法を学びます。さまざまなロボット演習によるロボットエンジニアとしての実践力養成世界最先端をめざして卒業研究を展開ロボット制御に関するより専門性の高い講義が増えます。3年次には、多関節で複雑な制御を必要とする2足歩行型ロボットの制御や、ブレインマシンインタフェースという生体電気信号によるロボット制御など最先端の実習も行い、高度なロボット制御技術を実践的に学びます。4年間の集大成として卒業研究に取り組みます。これまでに学んだ知識・技術をもとに、研究テーマの選定、問題の設定と解決法の導出、得られる結果の解釈と新しいものや理論の提案に至るサイクルにより実践力を発展させます。1年次2年次3年次4年次ロボットを通じて実践的な工学技術を網羅的に学ぶ1年次の「ロボット理工学Ⅱ」では、ワンボードマイコンArduinoと距離センサを用いたモーターカーをグループ製作しました。3次元CADによる設計から材料加工・組立・調整まで学生の手で行って、競技会形式で機能・性能を競うとともに、製作プロセスや重視した点をまとめてプレゼンテーションしました。ものづくりの全工程を経験でき、他の学生が持つ知識や着眼点も学べた、魅力的な授業でした。私は将来、市街地や観光施設で人の移動を支援する搭乗型ロボットや、製造・流通ビジネスに役立つ物流支援ロボットの研究・開発に従事する夢を持っています。このような今までにないものを作る際には、専門性の高い“理系”と、広い視野で物事を考える“文系”の両方が必要です。文系学部の友人たちと出会い、交流できたことは文理融合の中部大学のメリット。今後さらに高度になる講義を通じ、基礎知識を汎用的に応用できる能力を身につけられるよう努力します。ロボット理工学科3年 村上 遥さん子どもの頃からロボットに関心があり、専門的に学ぼうと考えてロボット理工学科に進学しました。2・3年次に履修する「ロボット理工学演習」では、ロボット制御の難しさを痛感しました。ロボットを動かす際には事前にシミュレータで動きを確認するのですが、現実の動きとの間には誤差が生じるため、そこを考慮に入れた行動計画の設計に苦心しました。また、この演習科目ではグループワークで課題に取り組むこともあり、自分の頭の中にあるアルゴリズムを人に伝えることや人のアルゴリズムを理解することの難しさも体験。将来、チームで働く際に必要となるスキルを身につけました。3年次から参加したゼミのテーマは、魚類や霊長類の運動学習に関する生理学的研究。特に、瞳孔・眼球運動の制御機構です。生体の運動に関する知識を深め、講義で学んだロボットに関する幅広い知識を組み合わせて、人のために役立てられるロボットエンジニアになることが目標です。ロボット理工学科4年 柳 丈史さん 先輩からのメッセージ理系の専門性と、文系の広い視野、ロボットの創成にはその両方が必要。眼球運動の知識を研究活動で深め、人の役に立つ技術者に。プリズム(視界がずれた状態)を使用した人の環境適応能力体験実験の様子歩行アシスト・歩行リハビリテーションのためのロボット技術タートルボットNAO4年間の学び方愛知県 聖霊高等学校出身愛知県 衣台高等学校出身

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