EDUCATUS Vol.1
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同 窓 生 か ら ~活躍する先輩~ これは、私が中部大学現代教育学部の面接試験で聞かれた質問です。当時、高校生だった私は「『それは○○だからだよ。』と、子どもたちの疑問に即座に答え、理由を明確に説明します!」と答えました。「それではアカンのや!」と、面接官の豊田先生に、その場でご指導を頂いたことを今でも鮮明に覚えています。 「頭が良く、何でも知っている先生」が理想の教師像だった私に、現代教育学部の先生方は「教師とは何か」を1から教えてくださいました。私が悩んでいるときには、親身になって話を聞いてくださり、嬉しいことがあったときには、自分のことのように喜んでくださいました。家族のように温かく、優しく包み込んでくださる先生方の下で学ぶことができた私は、本当に幸せ者です。「先生、空はどうして 青いの?」と子どもに聞かれたら、あなたはどう答えますか?今の私なら、こう答えます。 「『なんでだろう…先生と一緒に考えてみようか』と、子どもの目線に立ち、寄り添いながら共に考えます!」と。私の理想の教師像は「頭が良く、何でも知っている先生」から、現代教育学部の先生方のような「子どもに寄り添い、共に学び、支えられる先生」へと変わりました。教師という職に就き、今年で7年。私は、この7年で色々な子どもたちと出会いました。どんな言葉を掛けるべきか・・・どうすれば子どもに寄り添え、支えられるのか…自分の思いばかりが先走り、空回りをして何度も失敗をしました。上手くいかないこともたくさんありましたが、子どもたちから「なるほど!分かった!」「先生、ありがとう!」などの言葉をもらうと「教師になって良かったな」と心から思います。理想の教師になるには、まだまだ時間が掛かりますが、現代教育学部の先生方にしていただいたことを忘れず、「子どもに寄り添い、共に学び、支えられる先生」を目指し、これからも努力を続けていきたいと思います。 私は中部大学卒業後、公務員保育士をしています。保育士は一人一人の小さな大切な命を預かる責任のある仕事です。仕事をしていくにあたって、保護者とともに子どもの成長を喜び合い支援していくことを大切にしています。 私は、中部大学で『子育てすくすく育て隊』に所属しており、この経験が今の仕事に非常に活かされています。『中部大学子育てすくすく育て隊』とは、子育て支援ボランティアです。地域の子育て支援センターで親子遊びを提供したり、子ども向けのイベントでレクリエーションを行ったりし、私は実際に子育てをしている保護者の方々や子どもと触れ合う機会を多くもつことができました。育児中は喜びばかりではなく、不安を感じる保護者の方もいて、子どもの成長を伝え保護者の方と連携をとっていくことはとても大切だと学ぶことができました。この経験を活かして今の仕事においても私は、「今日はこんな活動に興味を示していましたよ。お家でもぜひやってみてください。」などと保育所と家庭をつなぐコミュニケーションを心がけています。大学の講義では、自分の知識やスキルを磨くことはできましたが、この『中部大学子育てすくすく育て隊』ではより保育の仕事に近い経験をすることができ保護者への配慮の仕方や子どもの成長に気づく力を身につけることができました。 保育士は子ども達が成長していく姿を近くで見ることができるやりがいのある素敵な仕事です。中部大学では、学生のうちから座学だけではなく保育現場に近い経験をすることができます。中部大学から一人でも多くの保育士が未来ある子ども達のために働けるよう心から願っています。名古屋市立旗屋小 北 亮介(現代教育学科 ※旧児童教育学科 2012年3月卒業)「先生、空はどうして 青いの?」と子どもに聞かれたら、あなたはどう答えますか?「子育てすくすく育て隊」での経験が今の仕事にも活きています。小学校教員公務員保育士北名古屋市職員(保育士) 岩澤 采佳(幼児教育学科 2015年3月卒業)11

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