中部大学日本伝統文化推進プロジェクト活動報告書
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 2019年4月に始まった本プロジェクトは、3年目を迎え、大きな変化と発展がありました。なかでも「日本伝統文化プロジェクト室」を、不言実行館5階に開設できました。和室と展示のスペースを備え、活動等を映写するプロジェクターも設置しています。今後の日本伝統文化推進活動の拠点としての活用が期待されております。 本プロジェクト室開設にともない、関連する文化財の収集が進みました。和室・床の間には、原田凍谷先生(本学准教授)の書軸を架けております。そのほか、謡曲本セット、草木染作品、茶道具セット、関連書籍等、寄贈品が増えました。加えて、2021年度の統一テーマ「源氏物語」にちなんで、「源氏物語絵屏風」2双4点(いずれも江戸時代の名品)を入手いたしました。この屏風は本学書院・洞雲亭において、披露させていただきました。 企画の活動は、コロナ禍の制約を受けながらも、ほぼ例年並みに進めることができました。なかでも、「伝統話芸の世界―落語と講談」には、中部大学春日丘中学校生の参加を得て、大いに好評でした。今後も、本活動を、併設校との連携に発展させることで学園の一体化を図るとともに、本学の顕著な特色ある文化と教育の活動として、積極的に発信していきます。 本活動は、学生・生徒たちに、日本伝統文化を親しく体験してもらい、グローバル時代に生きていくための豊かな教養形成に資することをめざしております。その意味で、日本伝統文化に主体的に親しむ学生たちとの連携が欠かせません。これまでも随時、学生たちの協力のもと、活動をしてきましたが、今後は、日本伝統文化愛好の学生グループとの連携をより一層強め、学生との共同企画などに向けて進めていくべく、目下、学生グループとの意見交換を重ねております。なお、コロナ禍で、地域市民への文化発信は思うに任せませんでしたが、次年度に向けて、可能な方法を検討しております。 今年度も多くの方のご協力を得ましたが、なかでも本学管財課のご配慮には、感謝いたします。3年目のこの飛躍を、次年度には確かなものとして軌道に乗せてまいります。引き続き、ご理解とご協力をお願いいたします。                    2022年3月                    中部大学日本伝統文化推進プロジェクト長                    フェロー 辻本雅史ごあいさつ- 1 -

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