中部大学日本伝統文化推進プロジェクト活動報告書
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 旭堂鱗林さんは、上方講談協会に所属する講談師で、名古屋の大須演芸場などで活躍されている。「藤井聡太物語」は2019年の折にもお願いして好評だった演目である。今年は最年少での五冠達成という事で賑わっている事もあり、新たにバージョンアップした同じ演目でやっていただく事になった。会場は中学生が入っている事もあり和やかな雰囲気に包まれていた。 登龍亭獅篭さんも2度目の登壇である。題名は当日のお楽しみとはあるものの、中学生を壇上に上がってもらって蕎麦のすすり方の指導をするなど微笑ましい場面も見られた。【中学生感想】(A君)講談について。あれだけ飽きずに、面白い話を流暢に話すことができるとは。世界観に引き込まれました。衝撃です。内容もとても笑える。藤井聡太物語は内容自体興味深いですが、話し手が素晴らしいとここまで面白くなるとはと驚きました。落語について。まず、人柄がよく、安心して見ることができました。何かわかりませんがすごい優しいオーラが出ている人だと。そして、話は大爆笑でした。一瞬、落語の道も面白そうだと考えたくらいです。一番印象に残りました。それにしても、あの麺をすする音はできない・・【中学生感想】(B君)講談と落語を初めて目の前で見ました。あまり興味なかったのですが、思ったより面白く興味を持つことができました。講談は、藤井聡太さんについて改めて素晴らしい人だなと思いました。話を聞いて、将棋は自分が思っている以上に奥が深くて面白いかもと思いました。将棋は一度もやったことがないので、ルールなどわからず、テレビでやっていてもすぐに違う番組にしていたので、一回見てみようと思いました。「なぞかけ」はお題に対してすぐに答えられるのがすごいなと思いました。最初の「紅葉と解いて福神漬けと解く」は、食べ物と景色(自然)で全然物が違っていて答えが出るのか!?と思いましたが、答えが出た時「なるほどぉ」とすごくしっくりきて面白いなと思いました。落語:テレビで何回か見たことはありましたが、あまり笑えなかったのですが、すごく楽しくてやはり生で見るのと収録してみるのは違うなと思いました。話す時の表現力に驚かされました。物も何もない状態で、1人で何役もやっているのに内容がすーっと入ってきて、楽しく見せていたただきました。- 12 -

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