中部大学発 魅力ある授業づくり 作品コンクール 受賞作品
9/24

7 このような魅力ある授業を作り上げるためには、授業に対する学生の意見が必要不可欠である。中部大学では、授業に対する学生の意見を求めるアンケートの取り組みを行なっている。今回、魅力ある授業について考える中で、このアンケートの大切さを思い知らされた。自分はこれまでの学生生活の中で、このアンケートに積極的に取り組めていただろうか。教授に対してダメ出しをするのは気が引ける、取り組んでも成績に反映されないため面倒であるという理由で取り組まなかったことが多かった。だが、この意見やダメ出しこそ大歓迎されるものであり、必要とされている意見であったのである。 つまり、魅力ある授業とは、学習意欲があり、授業に対する意見やダメ出しを発信することのできる学生と、その意見を積極的に受け入れようとし、考える力を伸ばす授業を行うことができる教授が揃うことで完成するものではないだろうか。そして、その考える力こそ「あてになる人間」を育成するために大切なものであると私は思う。建学の精神にある「あてになる人間」を自分の言葉で使っている筆者に感動!体験を通して「魅力ある授業」のエッセンスを鋭く突いた筆者。意見やダメ出しなどの双方向のやり取りが社会に出ても役立つことを示唆したエッセーは、素晴らしい作品でした。講 評

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る