2018年度成果報告書
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4)世代間交流会「体力測定会」(参加者97名) 頸動脈超音波検査、尿検査、睡眠・物忘れ相談、体力測定、栄養調査を実施。 日頃の学びの成果を発揮して、地域住民の健康増進活動に貢献する企画を実施。平成25年から継続している企画でありCAAC在籍者を含めた新規参加者を加えて44 名の測定を実施した。基準値を外れた方には医療機関の受診をお勧めし、実際の 健康管理に効果を発揮していると思われる。今後も長期的展望で継続予定である。 5)LHV(Learning Home Visit) 松本町祭・訪問臨床検査 松本町祭(参加学生14名) 歴史地理学科の学生が地域の諸大明神社にて毎年行われている松本町祭へ参 加した。昨年度に続き2回目の参加で、今年度は御輿を担ぐ重要な係を担当した。町をあげての盛大な秋祭りの神事に間近で接することができ、松本町の歴史民俗 について学ぶ貴重な機会を得た。来年度以降も参加し交流を継続する予定である。 睡眠・物忘れ相談 学内で月1回開催 月1回、年12回開催 学内の相談企画以外に、実際に地域に出向いて高齢者の ご自宅で行える臨床検査を実施。受診行為に至らない高齢者 の健康管理・疾病予防の一助として意義は大きいと考える。 6)地域連携健康教室「KCGサークル」 月2回、年15回開催 地域在住高齢者・学生・理学療法学科教員で構成された健康増進サークルであり 在籍数は約50名である。主な目的は①地域在住高齢者の健康増進、②高齢者と学生の世代間交流の活性化、③学外活動を通した準医療人としての意識向上、などが挙げられる。特に学生は、臨床実習へ向けてのコミュニケーション能力の向上や予防理学療法の実践の場として積極的にサークルに参加し、学生からはサークルの経験が臨床実習に役だったとの意見が多くあった。KCGサークルはこれからも継続していく予定であるが、今後は客観的指標により学生への効果を検証してく必要があると考える。 7)まとめ いずれの企画も地域貢献活動として重要なテーマを取り上げて交流が企画され ている。参加学生は、高齢者との交流を通して実践的な学びの機会を得られている。一般の参加者の満足度も高いと評価できるが、シニアの参加者が全般的に少なかったことから、世代間交流の観点からは課題を残すことになった。募集の方法を含めた参加者の確保はCOC活動期からの継続的な課題である。 施設設備の面から学内での企画が主となっているが、積極的に地域における活 動の展開を計画する必要が有ると思われる。 以上 2 活動報告-40-

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