2018年度成果報告書
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謝辞 日増しに冬の寒さも和らぎ、春めいた暖かな日々の到来が感じられる頃になりました。本日は諸先生方並びにご来賓の方々のご臨席を賜り、このような盛大な式典を挙行して頂き、感謝申し上げます。先ほど学長石原 修先生からご祝辞を頂き、大学生活を終える事を実感しました。 卒業を目前にして、中部大学の一員として迎えられた入学式のことを思い出しました。それまでの慣れ親しんだ仲間たちと別れ、大きな期待と若干の不安を抱きながら、新しい環境へと飛び込みました。中でも私は、救急救命士を目指して努力を重ねてきました。臨床実習では、目の前で消え行く命にも遭遇し、命を救う事への責任の重さと命の尊さを学ぶことができました。この貴重な経験により救急救命士への思いは一層強くなりました。部活動では陸上競技部に所属し、五千メートル競技を専門に取り組みました。仲間と共に競技に打ち込み高め合ったことで培われた健全な心体と、競技を深く追求することにより論理的思考を習得することができました。この四年間は、“学び”と“スポーツ”が複雑に絡み合うことでアスリートとしての成長だけでなく、人としても成長できた有意義でかけがえのない時間となりました。さらに、COC事業では障がい者スポーツ交流に参加し、スポーツやレクリエーションを通じて地域の方々と連携教育を図り、地域再生、活性化に取り組みました。この体験が一つのきっかけとなり、私は春日井市消防本部への入職を決意しました。四月からは、春日井市民の安全と安心に貢献して行く所存であります。 これから私たちが踏み出す社会は、ITの進化とグローバリゼーションの進展がかつてないスピードで大きな変化を遂げており、私たちには変化への柔軟な適応力が求められています。一方で世界に目を向けると、米国アメリカによるNAFTAの見直しや、TPP交渉、パリ協定からの離脱表明、中国の一帯一路構想など、世界経済が変革の時を迎えています。また、各地で発生しているテロや北朝鮮の核・ミサイル問題など、身近に迫り来る恐怖に不安は尽きません。私たちが歩んで行く道は、決して平坦で穏やかなものとはいえません。こうした苦難の時代の中でも、中部大学で培った考える力と目標に向かって突き進むブレない心で、力強く歩んで行くことをお約束します。 私は親元を離れて過ごしたこの四年間で、自分を支えて下さる多くの方々の存在の大きさと尊さに気付くことができました。専門知識だけでなく社会人として必要な知識、教養にご教授いただきました先生方、大学に通うための支援や、物心両面において支えてくれた両親に心から感謝申し上げます。 本日、無事に卒業の日を迎えた私たちは、自立した社会人となる強い覚悟でありますが、これからの人生において多くの壁にぶつかることがあると思います。その時には変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。 最後になりましたが学長石原 修先生をはじめ、諸先生方、大学職員、ご来賓の皆様方のご健康とご多幸をお祈りすると共に、我が中部大学のより一層の飛躍を望み、卒業生一同を代表して御礼の言葉とさせて頂きます。 平成三十年 三月二十三日 平成二十九年度 中部大学 卒業生代表 生命健康科学部 スポーツ保健医療学科 藤野慎也 2 活動報告別紙⑤ 謝辞(LE藤野慎也)-30-

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