2018年度成果報告書
3/64

はじめに 中部大学は、建学の精神「不言実行、あてになる人間」の下、地域社会に貢献できる人材の育成を進めるため、平成25年度~平成29年度まで、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(COC事業)に採択された「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」を展開してきました。 この事業の目的は、中部大学が地域の知の拠点として、地域と連携した知の創造及びその継承を通じて、地域に目を向け問題解決に取り組むことができる人材としての地域創成メディエーターを育成するとともに、地域再生、地域活性化に貢献することです。 この目的を達成するため、地域関連の正課教育「地域共生実践」と地域関連科目の授業を実施するとともに、本学と地域(春日井市、春日井商工会議所、高蔵寺ニュータウン等)が連携して、報酬型インターンシップ、高齢者・学生交流Learning Homestay、シニア大学(中部大学アクティブアゲインカレッジ)、キャンパスタウン化、生活・住環境を考えるまちづくり、コミュニティ情報ネットワークの6事業を展開してきました。 平成30年度は、上述の文部科学省の事業を継承し大学独自で取り組む事業として、中部大学COC推進室という新たな組織の下で、COC事業を再スタートさせました。事業内容は、昨年度までのものと余り変わりはありませんが、昨年度までの活動成果を当初掲げた達成目標と照らし合わせて検証した上で、すでに役割を終えた一部の事業は整理縮小しました。しかしながら、一方では、地域を春日井市に限定することなく、連携活動の範囲が拡大したものもあります。また、報酬型インターンシップや高蔵寺ニュータウンでの地域連携住居など、これまでの取り組みがさらに発展したものもあります。 事業目的の一つである地域創成メディエーターの育成については、今年度も昨年度と同様にルーブリック評価を用いて、その達成要件を審査し、約100名の学生を地域創成メディエーターに認定する予定となりました。 本成果報告書は、平成30年度のCOC事業において、実施した各種活動とその成果をまとめたものであります。本報告書の内容を学内外に広く発信して、本学のCOC事業に関するご理解を深めていただくとともに、次年度以降の地域連携教育・研究活動に活かしていきたいと考えています。今後とも、これまでのCOC事業の経験と成果を踏まえて、大学独自の地(知)の拠点事業(地域連携共育事業)を継続し、その人材育成目標及び地域貢献目標を確実に達成すべく努力を重ねたいと存じています。学内外の多くの方々には引き続きご支援・ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 平成31年3月 中部大学研究戦略部門COC推進室長 松 尾 直 規 -1-

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る