平成29年度成果報告書
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③については、大規模建築物の省エネルギーを考える上で、地域冷暖房システムについて学んでもらうこととした。地域冷暖房システムとは、一定地域内の建物群に熱供給設備(地域冷暖房プラント)から、冷水・温水・蒸気などの熱媒を、地域導管を通して供給し、冷房・暖房・給湯などを行うシステムのことである。省エネルギー効果として、まず未利用エネルギーの活用による省エネルギー効果が考えられる。次に、高効率システムの採用による省エネルギー効果、が考えられる。最後に高度な運転技術による省エネルギーと安定供給の実現、が考えられる。これらの省エネルギー効果を念頭に、実際にDHC名古屋㈱ 名駅東地区地域冷暖房を見学し学びに行った。中部地区の表玄関、名古屋駅前に相応しい快適で災害に強い空間を維持するとともに、環境性および省エネルギー性、そして安価なエネルギー供給を継続する先進事例を目の当たりにし、省エネルギーについて深く考えるきっかけとなった。 以上、「学ぶ」および「動く」活動を通して①温熱環境、②臭気環境、③省エネルギー、の3つについて深く知識を得ながら活動することにより、今後の超高齢化社会で増え続ける高齢者福祉施設について、今後どのような施設があるべきか、建築的な視点から考えることができるようになったと考える。今後、学生が社会で活躍するときに、この活動を通じて得たものを活かしていってもらえると考えている。 活動成果の公表 特になし 2 活動報告-85-

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