平成29年度成果報告書
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成果 上記の「目的・内容」で述べた活動を繰り返し行うことにより、春日井市を進学の場としてだけでなく、第二の故郷と感じるような愛着の形成が期待できる。そして、将来的に春日井市に貢献し続けたいという気持ちが学生の中に芽生え、「あてになる人間」が育成されることが予想される。ただし、2回の実践だったためか、この成果を発表で伝えた学生は、18名中12名に留まった。 学生自身が、学生発表会やその後に行った意識調査(本活動で良かったことや今後に役立てたいこと等)で成果として挙げていた内容を次の3カテゴリーにまとめた。 ①子どもの理解 ・地域の保育園を訪れて子どもと触れ合うことができ、子どもの反応を直に感じられ、子どもの理解が進ん だこと。 ・こちらの理想で関わってはならないこと。 ・子どもの反応も一通りではないし臨機応変に対応する力を養うためにも子どもと多く関わる機会をもっ て、学んだことを次に活かしていきたいと思えたこと。 ・子どもの年齢に合わせて保育をするには、子ども理解ができていないといけないこと。 ②保育者の理解 ・子ども自らが「やってみたい!」と思えるような展開や交流が大切であること。 ・「保育には演じる力が必要」であること。保育者が実際に遊んでいる姿を見せたり、役になりきる必要が あること。 ・企画をグループで考えて実践するという経験を積むことができたこと。 ・今後もグループでの活動が多くあると思うので、その際に役立てられること。 ・安全面や、自分からやろうとする意欲について企画を考える際に配慮すべきこと。 ・話し方ひとつで子どもたちの反応は全く異なること。 ・見本を見せることやジェスチャーをすることでより集中して話を聞くこと。 ・コミュニケーション能力と計画力が大切だと学んだこと。相談が重要であること。 ・実践には日々の積み重ねが大切であること。友達と共に復習したい。 ・体調管理が重要であること。 ・自分の意見を言えるようになったこと。 ・専門の視点で物事を考えるようになったこと。 ・今は経験が不足していること。 ③保育環境・地域環境の理解 ・製作する物の用途や耐久性等を考慮しながら材料を選んでいくことが重要であること。 ・地域の保育所があったから活動できたこと。感謝することを忘れてはならないこと。 ・保育士は地域と関わりが大切だと理解していたものの、どのようにしているのかはわかなかったが、 今回具体的に学べたこと。 ・教材研究で、素材に特性や相性があること。 今後の課題 今回の学生による地域での活動回数は、2回に留まった。回数を重ねることで、さらに地域を身近に感じることが推察されること、また、活動内容も改善されることが予測できる。次年度以降、どのように本活動を継続していくことが、今後の課題である。 さらに、活動場所が一つの保育所に集中したため、今後は活動場所を拡大すること。また、活動内容も劇発表が中心となっていたため、内容の拡充も図りたい。 辞退者が12名(40%)も出たことも課題である。個々の事情に対するケアにも努めなくてはならない。 活動成果の公表 2018年2月7日 中部大学 文部科学省「地(知)の拠点整備事業」選定取組(大学COC事業) 第4回地域創成メディエーター学生発表会【プラス・エクスプレッション】(以下18名) 2年 ・内田 恵美 今日までの成長とこれからについて ・勝股 拓海 子どもとの関わりを通しての成長 ・加藤 瑞稀 成長できた自分 ・加茂 果純 地域の保育での活動を通して ・木股明日香 活動を通して学んだこと ・島屋 彩香 地域と連携できる保育者になるために ・世古 美鈴 地域と連携できる保育者を目指して ・田代 麻緒 地域と連携ができる保育者を目指して ・塚崎 紘望 保育活動を通しての私の成長 ・林 茜里 さまざまな活動から学んだこと ・本庄谷晴海 地域の保育所に行ってPDCAを実践する ・三宅 舞香 地域創成メディエーター~活動から学んだこと~ ・宮﨑 若菜 地域創成メディエーター~子どもとの関わりを通して~ ・武藤 衣里 地域の子どもとの関わり ・山領紗和子 へびになって地域の子どもと ・與語 愛永 保育所での実践から学んだこと 1年 ・野崎 雅弥 子どもの健康は朝ごはんから ・水野 歩実 地域の子どもたちと物語 2018年春 「活動報告書」発行予定 2 活動報告-78-

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