平成29年度成果報告書
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平成29年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ①地域連携教育改革・教育システムの構築 フリガナ 氏 名 センダ タカヒロ 千田 隆弘 所属・職名 現代教育学部幼児教育学科・講師 活動課題 進学地域を第二の故郷とし子育てを課題とする学生の育成 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 センダタカヒロ 千田 隆弘 代表者 幼児教育学科・講師 幼児教育・保育環境 修 士 活動経過と成果 目的・内容 地域社会の未来を担うのは、子どもである。この地域への関わりは、子どもに影響を与える。そして、その子どもによっていずれ地域は構成されていく。子育ては循環する。 子どもたちの処遇は、大人たちに委ねられるが、その処遇についての質を問うとき、そこには子どもとは何か、子育てとは何かといった概念形成を無くしては語れない。本教育研究活動の目的は、そこにある。数年以内に地域の教育や保育を担う社会人となる学生に、子どもや子育てについての概念形成をすることである。これは、座学では済ませられない。子どもはどのような表情で歓声を上げるのか、子育ての喜びとは何か、肌で学ばなくてはならない。昔あった地域の異年齢者同士が関わるといった光景を、意図的に構成しなくてはならない時代である。 また、本学に通学の理由のみで来る学生は、大学を含む「地域」を意識しているのだろうか。本活動代表者の私は、学生時代、地元以外の福祉施設でボランティア活動を行っていた。地元では授業が無い日に乳幼児に関わる同様のボランティア活動の機会ができなかったからである。最初は、福祉活動そのものが目的であったが、自然と活動施設周辺にも出向く機会が多くなり、今ではその場が第二の故郷と感じている。そして、その地域への貢献活動は現在も続いている。この経験も活かし、指導にあたった。 当初予定していた内容は、次の通りである。 ①実施する教育研究活動 地域の幼稚園や保育所、子育て支援施設で子どもの姿を観察したり、遊びの場面に参与したり、プログラム活動を展開するなどして、子ども、幼稚園や保育所の先生、保護者の方々と関わる。可能であれば、地域の公民館やふれあいセンター、文化施設、スポーツ施設、公園といった、公の施設でも活動する。 ②学ばせようとすること 第一に、学生が、地域の幼稚園や保育所、子育て支援施設といった、子どもの生活や遊びの場へ赴き、現代の子育ての状況を肌で学ぶことである。第二に、子どもや子育てについての概念を再構築することである。どのような大人に育ってほしいかという地域のニーズはどこにあるのかを学ぶことである。第三に、地域でプログラム活動を行う上で、事前にプロの活動を観て、その計画性や展開の技術等を学ぶことである。 活動経過(活動計画・方法含む) 複数名のグループで、複数回の活動を計画・実践する。希望者が2年生28名、1年生2名、計30名と、昨年度の2年生のみ13名を上回る人数と学年で始まった。2~4名のチームに分かれ、2回ずつ延べ19回の活動とすることになった。その際、1年生は2年生と組むように、学生の判断でチームが作られた。途中、諸々の事情で辞退者が出たため、資格取得者は18名に留まった。 活動の基本的な流れは、次の通りである。 ①PLAN(計画)…学内で、関連書籍を活用して教材研究を行い、計画を立案し、教材製作を行う。 ②DO(実践)…地域の保育所等で、プログラム活動を実践する。 ③CHECK(反省)…実践した保育所の保育士より意見を頂く。 ④ACTION(改善)…今後の活動に向けて、学生同士で課題を整理し、教材改善を行う。 このPDCAサイクルによる反省と改善を行うため、最低2回の活動を行った。 2 活動報告-77-

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