平成29年度成果報告書
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平成29年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ①地域連携教育改革・教育システムの構築 フリガナ 氏 名 マキ ノ ツネ コ 牧 野 典 子 所属・職名 生命健康科学部保健看護学科・教授 活動課題 大学生の防災リーダー育成に必要なファシリテーション能力の習得 ―避難所運営ゲームのファシリテーター経験を通して― 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 マキ ノ ツネ コ 牧 野 典 子 エ ジリ ハル ミ 江 尻 晴 美 代表者 分担者 保健看護学科・教授 保健看護学科・准教授 看護学 看護学 修士 修士 研究の企画、運営、評価、論文・報告書作成、研究成果公表 研究の運営、評価、論文・報告書作成、研究成果の公表 活動経過と成果 1.本学の学生を対象に避難所運営ゲーム(以下、HUG)を以下の時期に実施した。 1)2017年7月3日(月)「地域の防災と安全」受講生134名を6~7名編成で20班作り、2511と2512に分かれて実施した。学生の出席率は2511が86.8%、2512が84.8%であった。各班にはボニター1名がファシリテーターとして配置され、さらに2511の6班と10班にはボニターに加えてHUG経験がある学生を1名配置した。その結果、学生を配置した班の学生のシャトルシートから「学生でもHUGの進行ができることを知って凄いと思った」「ボニターに聞きにくいことを先輩の学生には聞けた」「学生の進み具合を見てゆっくり進めてくれた」など、ファシリテーター役の学生がファシリテーターとしての基本的な要素をとらえた進め方をしてくれていたことがわかった。 2)2017年10月7日(土) 「災害看護論」受講生104名を6~7名編成で18班作り、5131と5134に分かれて実施した。学生の出席率は5131が100%、5134が97.9%であった。各班にはボニター1~2名がファシリテーターとして配置した。その結果、学生は全員プレーヤーとして災害時要配慮者の避難所配置を考えることができた。ボニターは学生間の関係がよく取れているクラスであることを踏まえ学生が自ら考えてアイデアを出せるように促した。学生から出たアイデアは、高齢者用または車いす用の広い通路と狭い通路とを設けた、器具庫を更衣室にした、ステージを共有スペースにしてテレビを置き避難者に情報を提供した、インフルエンザの疑いがある人は2階の教室に隔離した、車中泊の人はエコノミークラス症候群の予防の為に避難所に誘導したなど、学科専門科目で学んだ知識を生かした工夫が次々と出された。また学生の感想からは、災害時の避難所環境の改善に積極的に本部に要求し関与していく必要性についても学んでいることがわかった。 3)2017年12月21日(木)「地域の防災と安全」受講生135名を6~7名編成で18班作り、5131と5134に分かれて実施した。学生の出席率は5131が83.8%、5134が92.5%であった。各班にはボニター1~2名をファシリテーターとして配置し、さらに5134の18班にはHUG経験があるSA学生を1名配置した。18班の学生のシャトルシートにはSAを配置したことに関する記述はなかった。この日の学生には「グループワーク時に意識したいこと」という用紙を配付し、HUG前後で目的達成行動と集団維持行動の12項目に4段階の点数をつけてもらった。その結果は報告会の時に発表する。 2 活動報告-73-

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