平成29年度成果報告書
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平成29年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ①地域連携教育改革・教育システムの構築 フリガナ 氏 名 ツカモト ヨシノリ 塚本 義則 所属・職名 応用生物学部応用生物化学科 教授 活動課題 愛知県特産農作物の桃・イチジクからの美白剤の開発と地域企業との共同商品化プロジェクトの推進 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 ツカモト ヨシノリ 塚本 義則 代表者 応用生物化学科 応用微生物学 食品栄養科学 博士(食品栄養科学) 研究統括 美白剤開発の研究推進 共同商品化プロジェクトの推進 活動経過と成果 <美白剤開発> 1.愛知県特産農作物の桃とイチジクの果肉及び果肉の酵母発酵液の脂質抽出物にシミ・ソバカスの原因物質で あるメラニンの形成に関与する酵素(チロシナーゼ)の活性を強力に低下させる物質が含まれることが分かった。 2.この内、桃の酵母発酵液の脂質抽出物についてはシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる有効物質の単離・精製を行った結果、チロシナーゼ活性低下はもとより、メラノサイトでのメラニン形成と蓄積及びメラニンの放出を阻害することが確認されるとともにその化学構造についても新規物質であることが推定できた。 <共同商品化プロジェクト> 1.当該美白素材の地域企業との共同商品化を目指して先ず地元の春日井市市役所の経済振興課・企業活動支援課・農政課に地域の美白剤開発が可能な企業の紹介(㈱エー・アイ・システムプロダクト)を受けるとともに原材料の将来の供給元である地域JA団体であるJA尾張中央の関係者との打ち合わせを通して原材料の供給の可能性ついて協議することができ地域企業との共同商品化を強力に推進することができた。 活動成果の公表 1. 第4回地域創成メディエーター学生発表会及び平成29年度中部大学「COC最終活動報告会」による公表 2/7(水)開催の第4回地域創成メディエーター学生発表会でのポスター発表及び3/15(木)開催予定の平成29年度中部大学「COC最終活動報告会」でのポスター発表による公表を行う。 2.大学Web上への掲載による公表と活用 本研究成果は論文化の対象となるものではなく、あくまでもアンケート調査結果の大学あるいは当該学部の今後の就職活動への活用を通して研究成果を実践の場面に応用していくことにあることから、大学のWeb上での研究成果の公表による中部大学内への研究成果の普及を図るものである。 2 活動報告-68-

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