平成29年度成果報告書
3/112

はじめに 中部大学は、建学の精神「不言実行、あてになる人間」に基づき、地域社会に貢献できる人材の育成を進めるため、平成25年度~平成29年度まで、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(COC事業)に採択された「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」において、様々な事業を展開してきました。 このCOC事業の目的は、中部大学が地域の知の拠点として、地域と連携した知の創造及びその継承を通じて、地域に目を向け問題解決に取り組むことができる「あてになる」人材(地域創成メディエーター)を育てることと、大学の持つ人材や技術、知の資産を使って地域再生、地域活性化に貢献する各種事業を展開して地域の活性化を図ることです。この目的を達成するために、学内で地域関連の正課教育(「地域共生実践」(2単位)の開講と既存の地域関連科目の活用を行うとともに、本学と地域(春日井市、高蔵寺ニュータウン等)が連携して、報酬型インターンシップ、高齢者・学生交流(Learning Homestay)、シニア大学(中部大学アクティブアゲインカレッジ)、キャンパスタウン化、生活・住環境を考えるまちづくり、コミュニティ情報ネットワークの6事業を展開してきました。 平成29年度のCOC事業では、創造・協働・自立の精神を身に付けた地域創成メディエーターの育成に、明確な目標設定と評価をおこなうためのルーブリック評価を導入し、「学ぶ」と「動く」の各種活動を行ってきました。その結果、所要の要件を満たした132名の学生を地域創成メディエーターに認定することができました。また、29年度が、文部科学省のCOC事業としては最終年度となることから、これまでの活動成果を当初掲げた達成目標と照らし合わせて検証しつつ、活動を展開しました。 本成果報告書は、29年度のCOC事業において、本学で実施した各種活動とその成果をまとめたものであります。本報告書の内容を学内外に広く発信して、本学のCOC事業に関するご理解を深めていただくとともに、次年度以降の地域連携教育・研究活動に活かしていきたいと考えています。 次年度の30年度以降においては、過去5年間のCOC事業の経験と成果を踏まえて、大学独自の地(知)の拠点事業(地域連携共育事業)を継続し、その人材育成目標及び地域貢献目標を確実に達成すべく努力を重ねたいと存じています。学内外の多くの方々には引き続きご支援・ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 平成30年3月 中部大学 COC地域連携教育研究センター長 松 尾 直 規 -1-

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る