平成29年度成果報告書
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(2)健康救急フェスティバル 健康救急フェスティバルでは、下記に示した2つの活動を行った。 ① あなたの食事をチェックしてみよう! 地域住民に展示した食品サンプルから普段の食事や理想とする食事のメニューを選んでもらい、SATシステムを用いて食事バランスについて栄養指導を行った。主な対象者は小学生とその両親、祖父母と幅広い年齢層で、聴覚障害者に対しても手話通訳を通じて活動を行った。さらに、それらの食品に含まれる栄養成分や機能性成分について、相手にあわせて適時解説を加えることにより地域住民の興味を惹起した。(地域住民の参加者数135人) ②善玉菌と悪玉菌をのぞいてみよう! 純粋培養した細菌及び3種類の乳酸菌飲料やヨーグルト内の細菌を地域住民に顕微鏡を用いて観察させ、所謂「善玉菌」と「悪玉菌」の違いについて解説した。細菌は、不活化した食中毒菌である大腸菌と黄色ブドウ球菌、今年度注目を浴びたウェルシュ菌を供試した。また、健康づくりに役立ててもらうために、それぞれの細菌が引き起こす食中毒の症状や予防の注意点等を説明し、乳酸菌の性質や一般的なプロバイオティクスとプレバイオティクスについて解説した。(地域住民の参加者数228人) 【成果】 (1)学部学生が主体となり調査研究を行うことで、学習意欲の向上に寄与した。また、大学院生が学部生の研究指導を行うことで、大学院生の資質向上にも寄与した。幅広い年齢層の春日井市民にわかりやすく説明することを通じ、知識の向上の必要性を痛感させ、コミュニケーション能力の養成につながった。 (2)栄養指導に関してはSATシステムのような小道具の有効性や事前準備の必要性を考えさせることができた。目に見え直接手に取ることができる食品サンプルを用いた栄養指導が、老若男女に効果的であり、特に聴覚障害者にも有効であることを実感させることができた。 (3)多人数に対して個別に対応する場合のスループットの向上に欠かせない技術を習得させた。 これらの活動の結果、地域創成メディエーター資格を1人が取得した。 活動成果の公表 2017年8月10日 オープンキャンパスにて高校生に対して学習内容を実践した。 2017年9月3日 春日井市2017健康救急フェスティバルにてブースを設置し春日井市民に対して学習内容を発表・実践した。 2017年12月19日 学内にて中間報告会を行った。 2018年2月7日 第4回 地域創成メディエーター学生発表会にてポスター発表を行った。 2018年3月15日(予定) 総括として最終報告会を行う予定である。 2 活動報告-88-

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