平成28年度成果報告書
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2<野球用胸部保護パットについて(指導者/競技者)> 「野球用胸部保護パットについて知っている」… 60.0% / 59.3% 「胸部保護パットについて知らない」… 40.0% / 39.6% 「無効回答」… 0% / 1.1% (保護パッドについて知っていると答えた方のみ) <チームでの野球用胸部保護パットの推奨について(指導者/競技者)> 「推奨している/使用した事がある」… 0% / 22.2% 「推奨していない/使用した事がない」… 100% / 77.8% 本調査により、指導者・競技者共に心臓震盪の予防は十分に行われていない現状が明らかとなった。心臓震盪の防止に繋がる逆シングルでの捕球指導は、8~9割の指導者・競技者に行われていた。それにもかかわらず、心臓震盪を発生させやすいボールを体で止める捕球指導も同程度行われており、矛盾した結果であった。また、野球用胸部保護パットの認知は指導者・競技者共に約6割であり、実際にチームで推奨している指導者は見られず、競技者の使用経験も2割程度であった。今後の対策として、早急に捕球指導から心臓震盪を予防するために特化した定期的な講習会を開き、特に指導者には競技者時代に受けてきた指導と現在の指導の違いを理解し、現在の心臓震盪の予防を目的とした適切な指導法を定着させていく必要がある。 活動成果の公表 上記アンケート調査について以下3名の学生が2016年度スポーツ保健医療学科卒業研究として発表した。 岩谷 駿(スポーツ保健医療学科4年・2015年度地域創成メディエーター) 『心臓震盪の予防に関する検討―野球指導に関しての意識調査―』 中村亮介(スポーツ保健医療学科4年・2016年度地域創成メディエーター) 『心臓振盪の予防を目的とした野球指導者への心肺蘇生講習会の必要性検討』 禰覇祥希(スポーツ保健医療学科4年) 『野球指導者へのアンケート調査による小児の投球による肘痛・肩痛の現状調査』 2 活動報告-76-

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