平成28年度成果報告書
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1 平成28年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ④生活・住環境を考えるまちづくり フリガナ 氏 名 ウエノカオル 上野 薫 所属・職名 応用生物学部環境生物科学科・講師 活動課題 春日井市における産官学民協働によるカヤネズミ生息環境保全の試み 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 上野ウエノ薫カオル 代表者 環境生物科学科・講師 環境保全学 博士(学術) カヤネズミ生態調査,春日井市・春日井市民・中部大学生との協働体制の維持 活動経過と成果 1)春日井市カヤネズミ保全区(熊野桜佐地区)での保全活動 ①「定例保全活動」の開催:6月15~17日、11月16日の9:30~16:00 春日井市都市整備課・環境保全課、春日井市市民、サンコーコンサルタント㈱、中部大学学生の協働にて、草刈を実施した。参加者はのべ50名(うち学生33名)であった。11月の保全活動の前には、市役所にて事業者・サンコーコンサルタント㈱・都市整備課・環境保全課・中部大学にてこれまでの架数の変動と草刈り方法との関係について報告、情報共有化を行い、今後の管理の課題や方針について議論した。この際、学生2名も同席し、調査結果について発表した。 【本年度の除草方法】 6月:クズ・セイタカアワダチソウについて、できるかぎり抜根。 11月:永久コドラート西側とコドラート周辺に緩衝帯(昨年秋よりも5m拡張して10m幅)を全刈り(草刈り機)、永久コドラート内・永久コドラートに侵入しているクズを中心に除根、セイタカアワダチソウ・つる性植物の抜根。 ②「クズ抑制実験」:クズ除伐後の回復抑制のための試行的実験 本年度は、結果の優先度を鑑み、市販の除草剤の効果について実験することとした。 6月の保全活動の際に、クズ6個体について市販の除草剤をクズの根茎に注入し、11月保全活動時にその効果を確認した(のべ学生3名)。その結果、処理した個体は全て枯れていた。しかし、他の個体の勢いが強く面的な効果を上げるためには相当の時間をかけて数千個体の処理する必要があることが分かった。他の生物に対する影響までは把握できなかった。議論の結果、環境保全の観点から現時点での除草剤の使用はやめることとなった。 2 活動報告-73-

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