平成28年度成果報告書
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1 平成28年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ④生活・住環境を考えるまちづくり フリガナ 氏 名 ミナミ モトヤス 南 基泰 所属・職名 応用生物学部環境生物科学科・教授 活動課題 野生生物との共生を目指した近代化産業遺産「愛岐トンネル群」保全活動 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 南 基泰ミナミ モトヤス 代表者 応用生物学部環境生物科学科・教授 生態学 農学 総括,計画立案,動物調査 活動経過と成果 1)NPO愛岐トンネル保全再生委員会と中部大生による野生生物共同調査(参加学生のべ85名)(活動期間:2016年5月から2017年1月) 2週間毎に共同で野生生物用自動撮影カメラを用いて野生生物調査を実施した。その結果、在来種7種(イノシシ、ニホンカモシカ、ニホンジカ、タヌキ、キツネ、リス、ニホンノウサギ)、外来種5種(アライグマ、ハクビシン、アナグマ、ネコ、イタチ属)の合計11種1属であった。また罠捕獲によって生息確認できた小型哺乳類は在来種(アカネズミ、ヒメネズミ、ヒミズ)の合計3種であった。以上、合計14種1属の哺乳類の生息が確認できた。また、愛岐トンネル群は在来種の生息地として適性が高いことが明らかとなった。 2)NPO愛岐トンネル保全再生委員会と中部大生による生物多様性に配慮した緑地整備(参加学生のべ85名)(活動期間:2016年5月から2017年1月) 保全対象となる在来種7種の餌資源となる樹種や植物群落の選定を行い、餌資源として有効なクヌギ類の落葉樹、草食動物の餌場である草地を整備した。 3)NPO愛岐トンネル保全再生委員会と中部大生によるイノシシによる樹害対策(参加学生のべ85名)(活動期間:2016年5月から2017年1月) 愛岐トンネル再生保存活動の妨げとなる獣害は、イノシシによる工作物破壊、軌道敷の掘り起こしであった。そのためイノシシの侵入路を特定し、侵入防止柵を設置した。 活動成果の公表 1)中部大フェアでのパネル展示(2016年9月15日)(参加学生2名) 中部大フェアにおいて、野生生物生息調査成果をブース展示で報告した。 2)秋の愛岐トンネル特別公開での活動紹介(2016年11月26日)(参加学生3名) 一般市民向けに活動紹介および野生生物生息調査成果を報告した。 3)日本生態学会2016年度中部地区大会(三重大学)(2016年12月3日)(ポスター発表2報) カメラトラップ法による野生生物相とネズミ類の遺伝的多様性について報告した。 4)愛知県農業総合試験場と研究協定締結3大学(名古屋大、名城大、中部大)の合同研究交流会(名古屋大学)(2016年12月19日)(ポスター発表2報) カメラトラップ法による野生生物相とネズミ類の遺伝的多様性について報告した。 2 活動報告-72-

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