平成28年度成果報告書
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1 平成28年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ④生活・住環境を考えるまちづくり フリガナ 氏 名 ユクモト マサオ 行本 正雄 所属・職名 工学部機械工学科・教授 活動課題 春日井市の廃食油の回収とそれを原料とするBDFの製造・利用 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 行本ユクモト 正雄マサオ 佐藤サトウ 元泰モトヤス 谷タニ 春樹ハルキ 代表者 分担者 協力者 機械工学科・教授 創造理工学実験教育科・教授 工学部非常勤講師 熱工学 エネルギー工学 化学工学 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) 取りまとめ BDF製造プラントの改善 BDF分析 活動経過と成果 1.現状調査(春日井市環境部の協力) 1)廃食油回収に関するアンケート調査(春日井市民対象) 全18ヶ所の廃食油回収場所の内、8ヶ所でアンケート調査を実施した。昨年度同様に、廃食油持参者 の特徴として、①60代以上であること、②女性であること、③車で持参することの三点が挙げられる。 また、8ヶ所の内2ヶ所では、別日(祝日)にもアンケート調査を行った。今年度初めて祝日にアンケー ト調査を実施したところ、平日に比べ廃食油持参者が少ない結果となった。回収場所である市の施設を訪 れる人自体も少なかった印象があった。また、訪れた多くの人が祝日でも廃食油の回収を行っていること を知らなかった。 2)施設(回収場所)の利用に関する調査 春日井市役所環境部の協力の下、施設の利用人数・行われている催事の数の調査を行った。その結果、 施設を利用する人数が多い施設は回収量も多い傾向にあることが判明した。これは、施設利用が廃食油回収を知るきっかけやついでに廃食油を持参するきっかけになっているからだと推測する。 3)調査結果の可視化(地理情報システム(GIS)の使用) 回収率の算出や廃食油持参者の分布の地図化を行った。その結果、味美ふれあいセンター地域での回収 率が最も高く、廃食油持参者も多く存在していることが判明した。したがって、今後は味美ふれあいセン ター地域をモデル地域と仮定し、この地域での特徴を探し出す。また、その特徴を基に他の地域での廃食 油回収に関するPR活動の提案をしていく。 2.BDF燃料の製造 1)大型装置(25L)での性能評価 昨年度製作した大型装置の性能評価を行った。既存の5L装置と同一条件で実験を行ったところ、同等 の時間でメタノール回収を行うことが出来た。また、大型化したことにより、BDF1L辺りの消費電力量を 削減することが可能となり、製造コスト・二酸化炭素排出量の削減に繋がった。 2)超小型ディーゼル発電機への利用 超小型ディーゼル発電機の燃料として、本研究により精製されたBDFを使用し、燃焼実験を行い、排気 ガスを測定した。正常運転を確認し、燃費と排気ガスのNOx とCO濃度を軽油と比較し遜色ない結果を得 た。 2 活動報告-66-

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