平成28年度成果報告書
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1 平成28年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ① 地域連携教育改革・教育システムの構築 フリガナ 氏 名 オ ガワ ノリ コ 小 川 宣 子 所属・職名 応用生物学部 食品栄養科学科・教授 活動課題 食文化から地域の活性化を考える―岐阜、高山市の事例を春日井市へ― 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 小川オガワ 宣子ノリコ 南ミナミ 基泰モトヤス 代表者 分担者 食品栄養科学科・教授 環境生物科学科・教授 食物学 薬用植物学 学術 農学 行事食・郷土食の調査・分析 食材の調査・分析 活動経過と成果 1.地域との連携:地域創成メディエータを目指す学生も行動し、見学・調査を行った。 1)高山で料亭や食生活改善普及員から行事食や郷土食の献立、料理に使用した食材や調理過程について聞き取り調査を予定通り行うことができ、高山の伝統食の特徴や四季の料理献立の特徴を知ることができた。 2)高山市で農家(トマト、しいたけ農家)から聞き取り調査・実地調査を予定通り実施し、生産現場の現状を知ることができた。 3)高山市農務課から農業の現状を講演いただき、課題を知るきっかけとなった。 4)高山市の歴史や文化について本学中部高等学術研究所森瀬一幸客員教授からの講義を受講した。 2.地域での実践:高山市小学生(5.6年生)を対象に、1での調査結果を踏まえ、持続可能な社会構築に向けての授業を予定通り実施した。 3.高山における課題および課題解決の提案:1・2の体験から地域創成メディエータを目指す学生が課題をあげ、それに対し、自分達ができる課題解決の提案を行った。 1-3の高山での活動実績を踏まえ、春日井市での活動にまで、つなげることができた。 春日井市における活動:1-3の高山(4月~9月)での経験から春日井市のファーマーズマーケットの活性化に向けて、地域創成メディエーターを目指す学生が活動を行った。 愛知県農林水産部農林政策課、尾張農林水産事務所からは愛知県の農業について、JA尾張中央の農政振興部やファーマーズマーケットの現場の方からはマーケットの現状を伺った。この時の知識とともに、学生は実際にマーケットに行き、活性化に向けての課題を考えた。また、農産物については直接、生産現場に行き、生産者の話を聞き、生産者が求めているものを知ることができた。そして、活性化の解決に向け、学生ができる提案を愛知県、JAに対し行った。提案内容は栄養を視点としたもので、実際の活動は、 ①柿の活用、②お弁当販売、③夕飯のレシピ提案、④鍋料理の提案、⑤広報 と5つのワーキンググループにより実践を行った(9月~2月)。学生は実際にマーケットで消費者に対し、自分達が行ってきた活動内容を紹介することで、社会とのコミュニケーション力を少しでも修得することができたと考え、これらの一環した活動が今後の自信につながっていくことが期待できる。 2 活動報告-58-

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