平成28年度成果報告書
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(2)生活・住環境を考えるまちづくり活動 評価:地域住民の安心快適な生活を保障する社会基盤の整備充実、つまり安全安心の地域づくりを人材育成の面から追求する課題であり、正課教育および課外活動の仕組みを活用して挑戦している。この事業へ参加した学生の意識向上は確かだが、この事業の発展のためには系統的な事業計画と実施方法の策定が必要である。3)社会貢献事業の計画と成果(1)高齢者-学生交流Learning Home Stay(LHS)活動評価:学生の成長発達は経験に裏打ちされた多様な知との交流によって促される。とりわけ高齢者との実生活を通しての接触・交渉は、暗黙知、生活知、総合知の学習を加速する。このために、本事業は企画されたものであり、学外の知的資源を活用することで人間的な幅と深みを有する人間力の涵養を目指している。まだ試行段階であるが、この目標は時宜を得たものであり、さらに辛抱強く実践される必要がある。(2)CAAC(シニア大学)の活動評価:平成28年8月に1期生の修了式を行い、9月から新しく2コース体制を実施し、1年生20人、2年生13人、計33人が在籍している。シニア大学受講生と学部学生が世代の壁を越えて介護職員初任者研修講座を受講し、シニア大学受講生6人、学部学生8人が講座を修了した。今後はより多くのシニア大学受講生と学部学生が相互に伸びるような企画が必要である。(3)高蔵寺ニュータウンのキャンパス化活動 評価:平成27年4月から地域連携住居の運用を開始し、今年度52人の学生が入居し、内4人が戸建の住居をシェアしている。本学の学生寮生向け及び一般学生向け入居説明会を開催している。高蔵寺ニュータウン内の自治会行事にも入居学生が参加しながら、地域住民との交流を通して、老齢化したニュータウンの活性化にも貢献しつつある。居住条件の整備を含め学生の学習環境の改善方策として、さらに本活動を推進していく必要がある。4.総合的な評価1)文部科学省による「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」の面接評価への対応と結果 (参照:別紙2「平成28年度評価 面接評価事前質問に対する回答」) [追加](参照:別紙3「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+) 平成28年度評価 評価結果について」) 平成28年9月28日(水)17:10からCOC事業推進委員会事務局(学術振 興会)のもとで「評価・面接評価」が開催され、本事業から5名が出席し、本事業の 全体の成果、今後の見通し等を中心に説明した。これに対し、面接委員3名から種々 の質問があった。その要点は、多様な事業を展開している、また、全国的にも先端的 な企画を実施している、この点は評価に値する。しかし、事業全体としての求心力が 3 評価-93-

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