平成27年度成果報告書
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1 平成27年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ⑤高齢者と学生の交流、高齢者宅へのLearning Home Stay(LHS) フリガナ 氏 名 ヤザワ ヒロナリ 矢澤 浩成 所属・職名 生命健康科学部理学療法学科・講師 活動課題 健康増進サークルにおける交流が高齢者と学生に与える相乗効果 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 ヤザワヒロナリ 矢澤浩成 トダカオル 戸田香 代表者 分担者 理学療法学科・講師 理学療法学科・准教授 理学療法学 理学療法学 修士 博士 体操指導・学生指導 学生指導・研究補助 活動経過と成果 <活動経過> (平成26年より月2回の頻度で健康増進活動を継続中) 平成27年6月 サークル参加者に対し体力測定およびアンケート調査を実施した。 学生の参加を募り体操指導方法やコミュニケーションスキルについて説明した。 平成27年6月~11月 月2回の頻度でサークル活動を継続して行った。 学生には体操指導のための資料作成やサークル内での体操指導を分担してもらった。 平成27年11月 参加者に対して体力測定およびアンケート調査を行い教室の効果判定を行った。 参加学生に対してサークル活動参加についての聞き取り調査を行った。 平成27年1月 継続的なサークル活動のため、参加者と話し合いの場を持った。 <成果> 健康増進サークル(通称KCGサークル)は27名(平均年齢72.2歳)が在籍し、月2回の活動において毎回20名前後に参加して頂くことができた。学生は、理学療法学科4年生6名、3年生7名の合計13名が参加し、正課授業に支障の無い範囲で体操指導などの役割を分担してもらった。サークルの運営は地域在住の参加者が中心となって行っていただいたが、日程の調整や活動内容等について教員および学生を加えた話合いを持つことで円滑に活動できた。 サークル参加者からは『学生との世代を越えた交流が楽しみだった』という意見を多く頂き、サークルの運動効果および運動意識の高まりによる日常生活活動量増加により、多くの参加者に身体機能の向上を認めた。一方、学生はサークルに参加してコミュニケーションスキルを学び、さらに体操指導について開始当初は教員の指示が必要であったが、サークルへの参加を重ねるごとに効果的な体操を学生同士が協力して実施できるようになった。このように参加した学生は、地域の現場で自らが活動を実践することで人の役に立てることの喜びを実感し、専門職としての技能ならびに準医療人としての自覚を高めることができた。さらにサークル参加者には学生の卒業研究の対象者としても協力をしていただき、学生の研究の場としても活用することができた。KCGサークルが発足して2年が経過するが、KCGサークルが地域高齢者と学生との世代を越えた交流の場として定着してきたと実感している。 今後は学生に対する学習意欲向上の成果を客観的指標にて明らかとし、理学療法学科の正課教育へと発展させていきたい。 2 活動報告-76-

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