平成27年度成果報告書
86/112

1 平成27年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 高齢者と学生の交流、高齢者宅へのLearning Home Stay(LHS) フリガナ 氏 名 タチ ノリヒデ 城 憲秀 所属・職名 生命健康科学部 保健看護学科・教授 活動課題 学生による要介護高齢者に対する傾聴の効果 -傾聴対象高齢者のQOLの変化と参加学生看護学習理解の促進効果- 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 城タチ 憲秀ノリヒデ 福田フクタ 峰子ミネコ 小塩オジオ 泰代ヤスヨ 代表者 分担者 分担者 保健看護学科・教授 保健看護学科・准教授 保健看護学科・講師 公衆衛生学 老年看護学 在宅看護学 医学博士 修士(看護学) 修士(看護学) 研究活動総括・全般 学生傾聴活動の指導・訪問時の記録 学生訪問活動の指導 活動経過と成果 【活動目的】 本研究は以下のように2つの目的をもって計画を実施した。1)傾聴研修を受講した学生に主として要介護もしくは要支援状態にある高齢者に対する傾聴活動から、学生との会話によって高齢者の日常生活上の楽しみやQOL向上の効果を検討すること、2)参加学生の看護学習効果について質的、量的研究に基づいて明らかにすることである。 【活動方法】 ①対象者 (1) 傾聴研修修了学生約10名。(2)高齢者:春日井市内、とくに大学周辺の高蔵寺などに設置されている施設等に入居している要介護もしくは要支援の高齢者20名程度を対象とする。ただし対象者数は協力可能な高齢者の多寡により変化する。 ②介入方法 (1)傾聴実施:学生の授業外の時間帯を利用し、協力施設を訪問させる。そこで個別もしくはグループで高齢者に対して傾聴を行う。原則的には個別に実施する予定だが、状況によってはグループでの施行となることもある。傾聴は同一対象者について3か月、週1~2回を継続実施(当面の予定であり、実際の継続期間、頻度は再度、研究者間で検討し決定する)し、その時点で効果を評価し、その後の対応を再検討する。なお、こういった傾聴活動は音声データとして申請物品のボイスレコーダーにて記録する。 ③傾聴活動の評価 (1) 傾聴活動参加高齢者の状況評価 協力高齢者について傾聴活動前後の日常生活での変化を介護者にインタビューして評価する。当人にも設問するが、認知症等の高齢者もいることが予想され、その点で一定の評価レベルを保つため周辺の介護者に尋ねることとする。同時に、高齢者のQOLについて生きがい尺度の評価指標(資料)を用いて、活動効果の評価を実施する。 (2)傾聴活動参加学生の学習効果 参加学生に傾聴体験を通して、a)高齢者の理解について、b)高齢者とのコミュニケーションについて、c)高齢者との対応で大切なことについて、グループインタビューを実施し、その結果から傾聴活動の長所や改善点を考察する。 2 活動報告-74-

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です