平成27年度成果報告書
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1 平成27年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ④生活・住環境を考えるまちづくり フリガナ 氏 名 ウライ ヒサコ 浦井 久子 所属・職名 生命健康科学部 スポーツ保健医療学科・助手 活動課題 春日井市内少年野球チームにおける運動中突然死の原因である“心臓震盪”を予防する取り組み 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 浦ウラ井イ 久子ヒサコ 伊藤イトウ 守モリ弘ヒロ 西垣ニシガキ 景ケイ太タ 北辻キタツジ 耕司コウジ 善久ゼンキュウ 裕司ユウジ 代表者 分担者 分担者 分担者 協力者 スポーツ保健医療学科・助手 生命医科学科・准教授 スポーツ保健医療学科・講師 スポーツ保健医療学科・助手 硬式野球部・総監督 運動生理学 微生物学・放射線技術学 運動心理学 救急救命 博士満期退学 博士 博士 修士 データ収集・分析・総括 調査補助・データ分析 指導に関する介入・データ分析 講習会の実施・データ分析 指導法の開発助言 活動経過と成果 心臓震盪は、若年スポーツ選手における突然死原因の20%を占めており、肥大型心筋症に次ぐ原因として位置づけられている。さらにスポーツ中の心臓震盪発生の40%が、少年野球においてボールが胸部に当たることにより生じている。そこで本研究は、子ども・青少年スポーツの振興に関わる方々の心臓震盪に関する知識と意識の実態を明らかにすると共に、その実態をふまえて心臓震盪に関する講習会を行い、心臓震盪は救命可能な想定内の事故である事を定着させ、『救える命は必ず救う』を実現する一助となることを目的とした。 <活動経過> ・少年野球選手の保護者を対象に、救急救命・心臓震盪に関するアンケートを作成した。調査項目は、一次救命・AED、心臓震盪、熱中症に関する22項目及び選手が野球(練習・試合すべて含む)中に心肺停止状態に陥った経験の有無、その時の状況や心境について調査した。 ・少年野球チームの指導者を対象に、捕球指導の実態調査、救急救命・心臓震盪に関するアンケートを作成した。調査項目は、捕球動作の指導法、AED、心臓震盪に関する12項目とした。 <活動成果> ・2015年11月 春日井市内少年野球チーム「N」の保護者28名を対象に、救急救命・心臓震盪に関するアンケートを実施した。アンケート回答率は100%であった。認知度についての項目で、熱中症は96%であったのに対し、心臓震盪に関しては7%という結果であった(図1)。 ・2015年 2月 春日井市内少年野球チーム「N」の指導者を対象に、捕球指導、救急救命・心臓震盪に関するアンケートを実施予定である。 熱中症心臓震盪熱中症・心臓震盪を知っている(発生状況から知っている・処置は知っている)96%7%野球と深くかかわっていると思いますか89%39%(図1) 熱中症と心臓震盪への理解度 2 活動報告-69-

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