平成27年度成果報告書
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1 平成27年度 地域志向教育研究経費 成果報告書 活動項目 ①地域連携教育改革・教育システムの構築 フリガナ 氏 名 オバナ タカシ 尾 鼻 崇 所属・職名 人文学部・助教 活動課題 SNS解析による地域文化調査のためのプラットフォーム創成 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。) フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 尾鼻オバナ 崇タカシ 和田ワダ 伸一郎シンイチロウ 研究代表者 研究分担者 人文学部・助教 コミュニケーション学科・准教授 情報人文学 メディア論 博士 博士 プラットフォーム開発 分析、プロジェクト運営 活動経過と成果 本研究課題の目的は、ネットワーク上に膨大な情報が未整備のまま蓄積されてきている――いわゆる「ビッグデータ」とよばれる――情報を、地域・文化といった企業利益に直接・間接的に関与しない領域で有効活用するための基盤創成を行うことである。とりわけ、人文科学を主領域とする学生にとって、膨大なデータ分析は技術的制約が多く、困難を伴う。本研究課題では人文系の学生が容易に活用可能なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の分析のためのプラットフォームとなるツールを開発し、データ解析を活用した良質な地域教育を行うための基礎研究を行った。 本研究課題では、まず、数あるSNSの中から「Twitter」を対象とし、Twitter社が公開している「Streaming API」を利用し、網羅的に開放されたTwitterログを取得するためのプラットフォームを開発した。開発は2015年6月より開始し、学外協力者との連携のもと、2015年12月より、中部大学人文学部尾鼻研究室に設置したサーバーでリアルタイムでログ取得を進めている。試験的に取得したものも含めて、報告書作成段階で取得データは2ヶ月分に及ぶ。取得データはローカル接続のHDDにバックアップを行っている。 さらに、本研究課題では、「Twitter」ログ取得方法を「リアルタイム取得」と「データベース検索型取得」の二種類に分類し、あらゆるニーズにあわせたビッグデータの獲得を可能とするための環境を構築した。また、これらの作業を、可能な限りGUI環境にて直感的に行うためのインターフェイスを構築し、取扱いの技術的制限をほぼゼロにすることも本研究課題の重要なテーマである。この点は、年度末までの課題となっている。 データ分析に関しては、上記のプラットフォーム開発に想定を遥かに上回る時間的コストを要したため、当初の計画より遅れている。現時点では、(1)地理情報上、春日井市にてツイートされたと思われる「つぶやき」、(2)日本国内で、「春日井市」、「高蔵寺」といった春日井に関連する文字列を含むツイートを網羅的かつ容易に出力する環境は整い、春日井市がSNS上においてどのように話題となっているのか、同地域の潜在的課題はどの点にあるのかを、多角的にデータ分析するための準備を進めている。 活動成果の公表 現時点で完了した成果公表はなし。 ただし、3月開催予定の「デジタル時代における研究手法と倫理研究会」(於:立命館大学朱雀キャンパス)にて、活動成果の中間報告を予定。 その他、随時研究成果を公開予定。 2 活動報告-57-

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