平成27年度成果報告書
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はじめに 中部大学は、1964年の創設から今年で52年目を迎えますが、建学の精神「不言実行、あてになる人間」を信条として、時代のニーズに対応しつつ地域社会に貢献できる人材の育成を進めてきました。そうした実績を踏まえ、平成25年度に文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(COC事業)に「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」を申請し、採択され、これまでに様々な事業を展開してきました。 本学のCOC事業の目的は、大学が地域の知の拠点として、地域と連携した知の創造及びその継承を通じて、地域に貢献できる学生を育てることと、地域の活性化を図ることです。この目的を達成するために、学内で地域関連の正課教育(「地域共生実践」(2単位)等の授業科目の導入と既存の地域関連科目の活用等)を行うとともに、本学と地域(春日井市、高蔵寺ニュータウン等)が連携して、報酬型インターンシップ、高齢者・学生交流(Learning Homestay)、シニア大学(中部大学アクティブアゲインカレッジ)、キャンパスタウン化、生活・住環境を考えるまちづくり、コミュニティ情報ネットワークの6事業を展開しています。事業期間は平成25年度から29年度までの5年間、事業予算は全体で2億円弱です。実施組織は、本学の全学部(7学部及び全学共通教育部)と春日井市で、その他に春日井商工会議所、UR、NPO法人等とも連携して活動を広げています。 本学のCOC事業は、大学の持つ人材や技術、知の資産を活用して地域再生、地域活性化に取り組むとともに、従来の学内教育に加えて、地域や企業等の様々な力も活用して、地域と共に創造・協働・自立の精神を身に付けた学生を育てるものであり、地域に開かれた知の拠点としての大学の在り方を示す新しい段階の教育(共育)事業であると言えます。 本成果報告書は、事業採択から3年目となる平成27年度において、本学で実施したCOC事業の活動と成果をまとめたものであります。本報告書の内容を学内外に広く発信して、本学のCOC事業に関するご理解を深めていただくとともに、次年度以降の活動に活かしていきたいと考えています。 来年度からの2年間は、本COC事業をさらに発展させて然るべき成果を挙げていくとともに、本事業の集大成を図り、次に繋げていく重要な期間であると考えています。学内外の多くの方々には引き続きご支援・ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 平成28年3月 中部大学 学監/地域・国際連携教育研究センター長 松 尾 直 規 -1-

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