春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
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1 1.概要 (1)-1 目的 中部大学(以下本学)地(知)の拠点整備事業:「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」は地域の抱える様々な課題解決に取り組み、地域に役立つ人材を養成し、地域の発展に必要な人材・技術・情報の集まる地(知)の拠点として新しい地域の大学として生まれ変わっていくことを目的とする大学改革事業であると考えている。本学はこの事業を通して地方大学の社会的使命を探究し、持続可能な未来社会の創造とその教育のあり方を追求する。そもそも本学はその基本理念として、「『不言実行、あてになる人間』を信条とし、豊かな教養、自立心と公益心、国際的な視野、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を育成するとともに、優れた研究成果をあげ、保有する知的・物的資源を広く提供することにより、社会の発展に貢献する。」ことを明らかにしている。その使命として教育上の使命(豊かな教養とともに自立心と公益心をもち、広く国際的視野から物事を考え、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を世に送り出す。)、研究上の使命(社会の発展に寄与する研究課題に取り組み、優れた研究成果をあげることによって、真理の探究と知の創造に貢献する。)、社会貢献上の使命の3つを挙げている。特に社会貢献上の使命として、「さまざまな社会活動に参画し、大学が保有する知的・物的資源を活用することによって、地域を中心とする社会の福利向上と発展に貢献する。」ことを学内外に明確にしている。このように地域貢献・地域連携は本来、本学の使命である。 (1)-2 目標 全体 本学の建学の精神である「あてになる人間」の実現のためには、広い世界や希望を見据え、他との違いを認識し、社会に出てからの自分を意識して自ら学び、様々な人間や分野と協働し実践できる学生を育てる必要がある(右図)。本取り組みにより我々が育成する、地域社会の再構築のために必要な実践的人材とは、まさにこのような資質を備えた人材であり、将来に明るい展望をもち自ら実行をもって進める人材である。 地(知)の拠点事業において、地域社会の再構築のために必要な実践的人材の育成を目指し、最終的に中部大学が認定するあてになる人間『地域創成メディエーター』を育成する。本取り組みにより、我々が育成したい「地域社会の再構築のために必要な実践的人材」に必要な資質を、全学部共通の学修成果(アウトカム)として定義する(表)。 アウトカムは3つのカテゴリー(創造・協働・自立)から構成し、学生便覧等により学生に周知する。学生が関わる“地域との関わり体験プログラム”が異なるため、全てのアウトカムを満足させる事は実際上困難であるが、担当の教員が学生個々のアウトカムを達成できるようにサポートする。 知識人間性調和幅広い教養専門性他者理解協働実践自立心公益心自ら実行建学の精神:不言実行「あてになる人間」1 概要-5-

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