春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
83/111

平成25年度 地域志向教育研究費 成果報告書 活動項目 ⑥シニア大学Chubu University Active Again College(CAAC) フリガナ 氏 名 堀田 典生(ホッタノリオ) 所属・職名 スポーツ保健医療学科・講師 活動課題 CAACに学術的・学際的に学生を巻き込む課外活動の確立に向けて 活動組織 (分担者は本学の専任教員(助手を含む常勤の専任教員),協力者はそれ以外。 フリガナ 氏 名 代表者及び分担者 所属・職名 現在の専門 学 位 役割分担 堀田 典生 代表者 スポーツ保健医療学科・講師 運動生理学 博士(医学) 研究全般 活動経過と成果 目的 卒業研究ゼミ配属以前の学生が,1) の健康の維持・増進につながる運動の効果に関する研究に取り組み,さらに,2) その学生がCAACの授業の中で高齢者に説明することで,本学学生にもCAAC受講の高齢者にも有益になり得るかどうか検討することを最終的な目的とした. この課題を通して学生には,科学的手法によって得られた研究結果は説得力を持ち得ること,そしてそれを地域社会に還元することでその価値が見いだせること,さらに,プレゼンテーションの重要性とその技術を学ばせることで,不言実行あてになる人材の育成を目指した.今回は,1)のみを実施することを目的とした. 計画・方法 CAACの授業[専門科目“健康運動論”担当:堀田]の中で,学生が高齢者に対して,研究の成果とそこから得られる実践的な知見を説明するために,課外活動として,高齢者の健康の維持・増進につながる運動の効果に関する研究に興味のある学生でかつ卒論ゼミ配属以前の1,2年生を対象にし, 一人あるいはグループにて課外活動として研究を実施した. 成果 スポーツ保健医療学科1名(a),保健看護学科1名(b),作業療法学科1名(c)の学生が本プロジェクトに参加した. aは運動によって静脈機能が向上し,深部静脈血栓などを抑制できるか否か研究した.1) 3分間の踵挙げ運動により一過性に静脈機能が向上するか否か,2) 3分間の踵挙げ運動に,膝周囲の圧迫を組み合わせることにより一過性に静脈機能が向上するか否か,3) 4週間の定期的な運動により静脈機能が向上するか否か,4) 男女で運動が及ぼす静脈機能への影響が異なるか否か研究した.来年度の体力科学系の学会発表に向けての準備と,来年度秋から始まるCAACの授業で発表する内容をまとめて終わった.現時点では,第5回中部大学ESD研究・活動発表会へ参加ならびに発表のエントリーを済ませている. bとcは共同で,管楽器演奏者の全身の動脈伸展性が低下していないかどうかの研究を実施した.研究を来年度の春学期まで継続し,秋学期から始まるCAACの授業内での発表の準備を今後進める. 本研究の期待される効果は,1)学生が,科学的手法によって得られた研究結果は説得力を持ち得ること,そしてそれを地域社会に還元することで価値が見いだせることを学び,2) CAAC参加の高齢者が,学生とCAAC科目の中で接することで,本大学を身近なものと感じ,そして学生の研究発表により,さらなる知の探究を求めるようになり得る.そして,3) 本学にて学生・高齢者一緒に研究する環境となり,共育・共学をさらに進めることにつながることである.現状,1)までは達成できている. 活動成果の公表 第5回中部大学ESD研究・活動発表会 2014年5月14日 杉谷綾美 「持続可能な社会づくりのために医療職をめざす私たちにできること―ロングフライト症候群予防のための運動方法の提案―」 2 活動報告(18)-71-

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です