春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
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2)立教セカンドステージ大学の視察および情報収集 質問項目は、カリキュラムの内容および決め方、資格関係の授業の有無、受講生の学び、修了後の社会活動などについて質問をした。 3 期待される成果(研究結果と考察) 1)アンケート調査の配付127名、回収126名、有効回答者118名(有効回答率93.7%)そのうち本研究の対象者50歳以上96名(81.6%)について分析を行った。 ・地域で関心をもっていることは、高齢化68.8%(66名)健康50.0%(48名)地域防災46.9%(45名)ご近所づき合い37.5%(36名)であった。 ・学びたいことは、健康49.0%(47名)語学、歴史などの学習42.7%(41名)社会参加39.6%(38名)であった。介護資格取得希望者は11名、「高齢者大学に通いたい」と回答したもの24名「中部大学の学生と一緒に学びたい」と回答していたものは74名であった。 0102030405関心をもっていないその他子育ての支援方法高齢者の介護パソコンやインターネット高齢者大学に通う運動/スポーツ趣味活動社会参加(ボランティア・地域活動等)学習(語学歴史経済など)健康人これから関心を持ちたいこと・学びたいこと0 2)立教セカンドステージ大学修了生550人(5年間)のうち社会活動をしているものは70%、再就職20%とセカンドライフに再チャレンジしている。 ・必修科目(2)、選択科目(40)、ゼミ(必修)で構成され、授業科目は、修了生にアンケート調査を行い運営委員会で決定している。資格関係の授業科目は設けていない。 ・ゼミ学習では、学生との交流の場を設けており、高齢者の学ぶ姿勢が学生に影響を与えている。しかし、セカンドステージ大学の存在を知っている学生は10%に満たない。 ・受講生の感想は「お互い交流できる」「企画できることが楽しい」などであった。 活動成果の公表 1 活動成果報告 平成26年3月14日第6回CAAC-WG委員会にて、アンケート調査結果および立教セカンドステージ大学の視察について報告した。また、平成26年度中部大学教育センターへ研究報告を掲載予定である。 1)立教セカンドステージ大学では、語学や歴史などのカルチャースクールのようなカリキュラムはないということであったが、本研究の対象者は語学や歴史などの学習ニーズが高いことから、本学では学習を取り入れた方がよいと考えられる。しかし、趣味だけに終わらないように社会活動あるいは地域のリーダ養成をめざすことを意識した授業内容を検討すること 2)立教セカンドステージ大学では、ゼミ学習において学生と高齢者との交流を図っている。CAACでは、立教大学と比べると高齢者と学生との交流の機会が少ないのではないかと考えられた。共に学ぶ場である「地域創成メディエーター学(仮称)」において、明確なカリキュラムの目標やシラバス、評価基準の検討をすること。 3)上述の検討内容を踏まえた上でCAACの授業シラバス作成に反映させることができた。 本学学生からアンケートの説明を聞いている住民 立教大学において担当者から説明を受けている本学教職員 22 活動報告-70-

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