春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
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4)疑似体験作業の準備活動 3)で準備した機材の活用方法について検討した。都市建設工学科の3年生に参加してもらい、機材の着脱状況、疑似体験の効果、体験上で留意すべ事項などを検討した。(写真1、2、3) 機材の着脱には、いす等に着席する必要があること、杖等の補助具を準備すること、補助する人を準備することが課題であることが分かった。また、特定の身体状況を体験するので、他にも多様な身体状況があることについての解説を参加者に伝えることが必要であることなどが把握できた。 実際の都市空間での利用にあたっては、着脱の場所の確保、安全確認の補助要員の確保、作業状況の観察・記録要員の確保が課題であることが分かった。作業に必要な人員数の検討と屋外活動場所の事前調査を十分に行うことの必要性が分かった。 活動成果の公表 今年度は、基礎的な段階にとどまっているので、公表の時期には達していないと判断する。平成26年度にも自主的に活動を継続していき、成果を取りまとめて公表していきたい。 公表場所としては、日本福祉のまちづくり学会、日本都市計画学会、日本都市学会、中部大学教育研究などを考えている。 なお、「活動経過と成果」欄の「2) 3次元写真計測ソフトウエア(Agisoft社製)を用いた都市空間の立体的把握」は、都市建設工学の平成26年度卒業研究(EC09006石原弘樹)で取り組みがなされている。その成果報告は、都市建設工学科平成26年度卒業研究概要集(公開資料)に収録されている。 写真1 色弱模擬フィルタ「バリアントー ル」を着用して、パソコン画面の配 色の検証作業風景 写真2 前かがみ体験教材の着用状況 写真3 片マヒ体験教材の着用状況 22 活動報告-54-

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