春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
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3.BDF燃料の用途開発(行本研究室) 1) 燃料製造 軽油とBDFにそれぞれDMEを5%と10%の質量比で混合を行った。これは、トレードオフの関係にあるNOxとCOを同時に削減する効果を期待して製造した。 2) 発電機実験 排気ガス特性はDMEの混合率が多くなるほどNOxとCOの削減効果があった。燃費はDMEを混合してもほとんど変化は見られなかった。(図3) 4.地域への貢献 1) ごみ収集車への利用 実証運転では、1日いつも通り使用していただいた。結果は、約30L使用し91km走行した。燃費はいつも使用しているBDFと大差は見られなかった。運転手へのヒアリングを行ったところ、乗り心地やパワーは普段の燃料と特に違いは感じられなく、燃料の色は普段使用しているBDFよりも遥かに綺麗で粘度も低いように感じられたという答えであった。(図4) 2) 廃食油の発生からBDF利用までの実態調査 春日井市からヒアリングした現在の廃食油とBDFの利用状況をモデル化し、我々の考案したモデルの計算を行った。 活動成果の公表 ・日本エネルギー学会 第9回バイオマス科学会議(ポスターセッション) 「気泡式脱メタノール装置を用いた粗BDFの精製」 発表者:鬼頭佑輔 ・平成25年度大学院工学研究科機械工学専攻修士論文公聴会 「廃食油を原料とした乾式法によるBDF精製と利用技術の開発」 発表者:鬼頭佑輔 22 活動報告-52-

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