春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
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5 ウン内の「サンマルシェ循環バス」調査検討等であり、既に多くの協働を研究実施し、地域の要請に応えた結果や方策の提示を始めている。 1.交通・移動システムの新たな方向性の研究 2.既設住宅を新たな用途(例えば高齢者・障害者用)に適応させる方法の研究 3.防災・減災の視点から都市の安全安心化を図る方法の研究 4.スマートシティとしての可能性とその実現方法の研究 5.公共施設・公共用地の再整備の方向性の検討 6.住民と学生とが協調したまちづくりの可能性とその実現方法の研究 社会貢献 中部大学は本事業を春日井市を中心として展開し、その成果を広く社会全体に拡大し、「地(知)の拠点」として社会貢献の役割を担っていく。 その最も重要なものは、教育機関として地域に役立つ人材を養成することである。地域の課題を現実的に理解し、解決のために行動を起こすことができる“あてになる人材”を地域に送り出すことである。そして地域のコミュニティ活動の中心人物であり、リーダーとなることのできる知識と問題解決能力を持ち、良好な対人関係を維持できる人材を地域に送り出していく。このことが教育機関として最も重要な社会貢献活動である。 さらに本事業では、春日井市の課題克服のための6つの解決策を中部大学が軸となって展開し、現代社会の最重要課題である高齢化社会の課題解決に挑戦し、その成果を地域へ社会貢献として還元する。 春日井市にも多くの高齢者単身世帯や高齢夫婦のみの世帯など、高齢世帯が20%を超える地域がある。こうした地域への社会貢献として、本事業では高齢者と学生の交流、高齢者宅へのLearning Home Stayなど若者による高齢者の見守りや支援活動を展開する。また高齢者や退職後のセカンドステージ人生を歩む者に、健康づくりや再就職のための技術・資格獲得や検定合格のための実用・実践教育を行い、高齢者の再雇用促進の一助とする目的で、シニア大学を開校する。ITネットワークを高齢者にも利用できるものとして地域に構築し、高齢者にとって重要なコミュニケーションをIT利用により行えるようにする。春日井市の住環境や都市生活機能を、高齢者に優しい防災都市・減災都市に変えていくための実践活動をする。 中部大学は、こうした現代社会の主役である高齢者にとって安心・安全で豊かな社会づくり、まちづくりのモデル事業を春日井市に展開し、その成果を春日井地域に還元し、「人と地域が輝き、安全安心で躍動する都市(春日井市第五次総合計画)づくりを進め、社会貢献する。さらに、その成果と知識を広く日本社会全体に拡大することで日本の発展に貢献していく。こうした実践活動を学生自身が担っていくことで、学生自身が実践的知識を深め、支援技術を学び、前述の地域であてになる人材に育っていく。地域社会貢献活動は学生教育そのものでもある。 1 概要-9-

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