春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業 平成25年度成果報告書
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4 関連資料中部大学通信中部大学は2014年に開学50周年を迎えます。November 2013No.188第50回中部大学祭にやってきた春日井市と春日井サボテン、中部大学のゆるキャラ(左から)「春代」「道風くん」「日丸」「井之介」「ちゅとら」。特集P3[編集後記]中部大学通信 ウプト No.188発行日/2013年11月30日発行/中部大学ウプト編集委員会 〒487-8501春日井市松本町1200 Tel:0568-51-4465 E-mail:seisak山田和夫日本研修プログラム̶オハイオ大生11人が本学で学ぶ 1993(平成5)年、中部大学とオハイオ大学との学術交流提携20周年の年に、記念事業の一環として誕生した山田和夫日本研修プログラム。オハイオ大学との学術交流に尽力した当時の学長の名前を冠したこのプログラムの第1回は同年秋に行われ、オハイオ大生11人が9月28日から12月15日まで本学に滞在し、日本語と日本文化を学びました。 参加者はオハイオ大学の日本語課程で1年以上日本語を学習した学生たちで、プログラムでは木曜を除く月曜から金曜までの週4日は留学生別科(平成5~18年度)で日本語と日本文化の授業を受けました。なかでも、日本文化実習では茶道、華道、書道、折り紙などの伝統文化を経験しました。毎週木曜日は日本の伝統文化と産業施設、例えば名古屋城、犬山城、トヨタ自動車(株)などの見学をし、さらに京都・奈良、飛騨高山などへも研修旅行で訪れました。1993 今号の特集は、平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択された中部大学の「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」です。本学は春日井市に位置する唯一の大学として、今までにも教育・研究・地域貢献を積極的に進めてきましたが、今後も6つのプロジェクトを中心に、ますますその動きが活発化していくことでしょう。 学生編集委員のページでは、「『遊び』を考える」というテーマでアンケート調査をしました。アンケート結果から中部大生にとっての「遊び」が見えてきます。 第1回の参加者には、1999(平成11)~2005(平成OPELT(Ohio Program of English Language Teac(Preparation for Academic Study in English Overs当し、2006(平成18)年から人文学部英語英米文化学科るGregory King准教授がいます。 山田和夫日本研修プログラムの他にも6カ月や1年間のオハイオ大学からは毎年10人前後が中部大学で学んでいえる今年も9月13日から5人のオハイオ大生が来日し、本学組んでいます。日本と中部大学の理解者を育てるこのプロオ大学と本学との強い絆の一つとなっています。春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業大学COC事業[桃園四季]総合工学研究所長 分子性触媒研究センター長研究推進機構長 教授 山本 尚世界初の機能を持つ触媒の誕生を目指して[特集]大学COC事業「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」まちづくりを通して共に学び、共に育つ[学生編集委員のページ]開学50周年記念シリーズ特集「中部大学通信」を振り返る「遊び」を考える[ようこそわが研究室へ]舛山誠一研究室幅広い分野からみる中国経済についての研究中国語中国関係学科4年 山中京平さん大学院工学研究科電気電子工学専攻博士前期課程 2年 ライン・チーピャー・カンさん[A Friend from Abroad]ミャンマーのエネルギー不足のために日本の省エネ技術を学びたい東芝シュネデール・インバータ(株) 新家 惇さん[活躍するOB]転換期を迎える産業用インバータ―技術者として開発に喜びP1P7P3P21P20P11P13コミュニケーション学科 2年 江崎 大さん[Free Talk]「世界コスプレサミットおもてなし学生実行委員会」のメンバーとして活動して43まちづくりを通して共に学び、共に育つまちづくりを通して共に学び、共に育つ「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」 文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に、中部大学が申請した「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」が採択されました(全国から319件の申請があり、採択されたのは52件。うち私立大学は180件の申請で15件の採択)。 大学COC事業は、大学等が自治体と連携し、全学的に地域 中部大学では、総合大学としての特色を生かして、その時々の社会的背景などに対応した持続可能性や環境等の課題を学ぶことで広い視野と総合的能力の習特集正課教育(大学での授業)に新科目を設置正課教育(大学での授業)に新科目を設置大学COC(Center of Community)事業COC事業採択の記者発表(8月5日)大学COC事業のイメージ図シニア大学(CAAC)高齢者・学生交流Learning Homestayキャンパスタウン化コミュニティ情報ネットワーク生活・住環境を考えるまちづくり報酬型インターンシップ全学共通教育科目自己開拓全学共通教育科目社会人基礎知識地域の防災と安全持続学のすすめ全学共通教養課題教育科目学部・学科専門科目学部・学科において、地域連携に関する科目・演習等を設置する。新設科目地域共生実践~春日井市問題発見のすすめ~ほか3科目全学共通教育科目特別課題教育科目評価・認定(今後確立必須)入学卒業(今あてになる人間の育成中部大学認定「地域創成メディエーター」を志向した教育・研究・地域貢献を進める大学を支援することで、課題解決に資するさまざまな人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を図ることを目的としています。 今後5年間、国からの支援を受けながら、中部大学の地元・春日井市(その他に春日井商工会議所やNPO法人)と連携し、大学の持つ人材や技術、知の資産を活用して地域再生・地域活性化に取り組むとともに、創造・協働・自立の精神を身に付けた、あてになる人間(注1)=「地域創成メディエーター(注2)」を育成します。(注1)中部大学の建学の精神は「不言実行、あてになる人間」。(注2)メディエーターとは「仲介者」「媒介者」を意味します。※紹介する内容には予定・ 構想中のものを含みます。得を目的とした「特別課題教育科目」がカリキュラムにあり、『地域の防災と安全』『持続学のすすめ』などが地域関連科目として既に開講されています。今後は、地域社会の再生のために必要な人材の育成を目指して、「特別課題教育科目」に新科目とし高齢者・学生交流Learning Homestay 中部大学の近くにある高蔵寺ニュータウン。現在は高齢化が進み、高齢者の社会的孤立が問題になっており、町は活気を失いつつあると言われています。 中部大生と高齢者が相互理解を深めるための交流会を通して「お見合い」 高齢者の方の生活がどういうものか、実際の様子を知りたかったので参加しました。1人では不安だったので2人での参加を希望しました。ホームステイしたのはご主人と、軽い認知症の症状のある奥様の二人暮らしのお宅でした。中京テレビの『キャッチ』という番組の取材を受けながらだったので、最初はすごく緊張していたのですが、事前高齢者との交流て『地域共生実践〜春日井市問題発見のすすめ〜』を設置する予定で、地域で〝多くの年代〞や〝さまざまな考え方や文化の人々〞が共に生活することに対応する人間的基盤形成を目的としています。そして、さらなる教育改革として「全学総合COC教育科」のスタートも計画しています。 このような新しい教育システムにおいて、学生の成長を飛躍させる取り組みとして「地域との関わり体験プログラム」を掲げ、次の6つの重点事業に学生がさまざまな形で関わっていきます。の交流会で一緒に食事をしたことがあった方なので、徐々に打ち解けることができました。 2泊3日のステイ中、コーヒーサロンやカラオケなど、いろいろな所に連れて行っていただきました。他の高齢者の方ともお話ができ、とても楽しい時間を過ごせました。得意な料理を教えてくださったり、ゴルフや家庭菜園について、また、自分の家ではあまり話題にしない政治について解説してくださり、自分が知らなかったさまざまなことを吸収することができました。「若い人と話をすると刺激になるんだよ。娘と接しているような感じがする」と、優しく接してくださったのが、とてもうれしかったです。高齢者宅に学生がホームステイ高齢者の方の生活に触れ、さまざまなことを吸収をした上で、学生が高齢者宅にホームステイする試みが9月に実施されました。将来の日本社会を背負って立つ学生たちにとっては高齢者との生活が実践的な学びになる一方、高齢者には、いざという時に若い人がいる安心感、地域の防災や防犯の面で利点があると期待されています。 また、高蔵寺ニュータウン内の空き家を学生寮として活用し、中部大生と高齢者が身近に暮らす町づくりも構想中です。作業療法学科 3年梅木 晴日43まちづくりを通して共に学び、共に育つまちづくりを通して共に学び、共に育つ「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」 文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に、中部大学が申請した「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」が採択されました(全国から319件の申請があり、採択されたのは52件。うち私立大学は180件の申請で15件の採択)。 大学COC事業は、大学等が自治体と連携し、全学的に地域 中部大学では、総合大学としての特色を生かして、その時々の社会的背景などに対応した持続可能性や環境等の課題を学ぶことで広い視野と総合的能力の習特集正課教育(大学での授業)に新科目を設置正課教育(大学での授業)に新科目を設置大学COC(Center of Community)事業COC事業採択の記者発表(8月5日)大学COC事業のイメージ図シニア大学(CAAC)高齢者・学生交流Learning Homestayキャンパスタウン化コミュニティ情報ネットワーク生活・住環境を考えるまちづくり報酬型インターンシップ全学共通教育科目自己開拓全学共通教育科目社会人基礎知識地域の防災と安全持続学のすすめ全学共通教養課題教育科目学部・学科専門科目学部・学科において、地域連携に関する科目・演習等を設置する。新設科目地域共生実践~春日井市問題発見のすすめ~ほか3科目全学共通教育科目特別課題教育科目評価・認定(今後確立必須)入学卒業(今あてになる人間の育成中部大学認定「地域創成メディエーター」を志向した教育・研究・地域貢献を進める大学を支援することで、課題解決に資するさまざまな人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を図ることを目的としています。 今後5年間、国からの支援を受けながら、中部大学の地元・春日井市(その他に春日井商工会議所やNPO法人)と連携し、大学の持つ人材や技術、知の資産を活用して地域再生・地域活性化に取り組むとともに、創造・協働・自立の精神を身に付けた、あてになる人間(注1)=「地域創成メディエーター(注2)」を育成します。(注1)中部大学の建学の精神は「不言実行、あてになる人間」。(注2)メディエーターとは「仲介者」「媒介者」を意味します。※紹介する内容には予定・ 構想中のものを含みます。得を目的とした「特別課題教育科目」がカリキュラムにあり、『地域の防災と安全』『持続学のすすめ』などが地域関連科目として既に開講されています。今後は、地域社会の再生のために必要な人材の育成を目指して、「特別課題教育科目」に新科目とし高齢者・学生交流Learning Homestay 中部大学の近くにある高蔵寺ニュータウン。現在は高齢化が進み、高齢者の社会的孤立が問題になっており、町は活気を失いつつあると言われています。 中部大生と高齢者が相互理解を深めるための交流会を通して「お見合い」 高齢者の方の生活がどういうものか、実際の様子を知りたかったので参加しました。1人では不安だったので2人での参加を希望しました。ホームステイしたのはご主人と、軽い認知症の症状のある奥様の二人暮らしのお宅でした。中京テレビの『キャッチ』という番組の取材を受けながらだったので、最初はすごく緊張していたのですが、事前高齢者との交流て『地域共生実践〜春日井市問題発見のすすめ〜』を設置する予定で、地域で〝多くの年代〞や〝さまざまな考え方や文化の人々〞が共に生活することに対応する人間的基盤形成を目的としています。そして、さらなる教育改革として「全学総合COC教育科」のスタートも計画しています。 このような新しい教育システムにおいて、学生の成長を飛躍させる取り組みとして「地域との関わり体験プログラム」を掲げ、次の6つの重点事業に学生がさまざまな形で関わっていきます。の交流会で一緒に食事をしたことがあった方なので、徐々に打ち解けることができました。 2泊3日のステイ中、コーヒーサロンやカラオケなど、いろいろな所に連れて行っていただきました。他の高齢者の方ともお話ができ、とても楽しい時間を過ごせました。得意な料理を教えてくださったり、ゴルフや家庭菜園について、また、自分の家ではあまり話題にしない政治について解説してくださり、自分が知らなかったさまざまなことを吸収することができました。「若い人と話をすると刺激になるんだよ。娘と接しているような感じがする」と、優しく接してくださったのが、とてもうれしかったです。高齢者宅に学生がホームステイ高齢者の方の生活に触れ、さまざまなことを吸収をした上で、学生が高齢者宅にホームステイする試みが9月に実施されました。将来の日本社会を背負って立つ学生たちにとっては高齢者との生活が実践的な学びになる一方、高齢者には、いざという時に若い人がいる安心感、地域の防災や防犯の面で利点があると期待されています。 また、高蔵寺ニュータウン内の空き家を学生寮として活用し、中部大生と高齢者が身近に暮らす町づくりも構想中です。作業療法学科 3年梅木 晴日65報酬型インターンシップ 従来から本学が実施している「インターンシップ」はカリキュラムに組み込まれ、企業で定められた時間の就業体験をした上で、報告書の提出などを経て単位を取得するもので、報酬(給与)は出ませんが、今回スタートした「報酬型インターンシップ」は全学生を対象とし、給料をも特集/大学COC(Center of Community)事業らって働きながら社会人教育も受けるというものです(単位は与えられません)。 本学は春日井商工会議所と報酬型インターンシップに関わる協定を締結しており、学生は商工会議所が提示した企業の中から希望する企業を選んで働きます。企業にとっては当面の人材確保と地元での雇用促進につながるメリットが生まれ、学生は大学が紹介する勤務先で安心して就労の経験を積むことができ、経済面の安定化を図ることもでき、学生・企業の双方に利点があります。長期型と多業種型があり、多業種型は2カ月ごとに勤務先を変えるユニークなもので、自分にはどんな職が向いているのか見極めることもできます。シニア大学(CAAC) 春日井都市計画マスタープランに掲げられている6つのまちづくりの重要課題「都市の機能集約」「都市活力を維持・増進するためのまちの機能強化」「人と環境への配慮」「災害などへの対応強化」「春日井らしさの感じられるまちの創出」「市民主体によるまちづくり」を解決するために、工学部が中心となって、人々が安心して快適な生活を送れるように、学術分野の地域協働研究を行っています。 中部大学アクティブアゲインカレッジ(CAAC:Chubu University Active Again College)を開設しようという構想です。退職した高齢者の方々に再学習の機会を提供し、資格や技術を身に付けて、再雇用も視野に入れたセカンドライフづくりの助けにもなると考えられます。中部大生にとっては、高齢者と共に学ぶことで、マナーや言葉遣いが向上し、人生設計を手本にさせてもらえるなど、人生の先輩として高齢者からさまざまな学びを得ることができます。キャンパスタウン化生活・住環境を考えるまちづくりコミュニティ情報ネットワーク報酬型インターンシップの説明会 中部大学のキャンパス機能を高蔵寺ニュータウン(以下、ニュータウン)に拡大し、地域と共に生きる大学教育の場と学生生活の場をニュータウン内に設定し、ニュータウンを地域と大学が融合したキャンパスタウンとして活性化する構想です。 具体的には、①春日井市・UR(都市再生機構)との連携によるシェアハウスや連携住居の提案、②ニュータウン内にCAACを運用する際の第2キャンパスとなりうる場所・施設の確保、が挙げられます。 医療機関ごとに個別管理されている診察、診療、検査、投薬などの情報を一元管理し、別の病院でも活用できる環境を構築する予定です。さらに地域のNPO活動や病院の待ち時間や診療科目などの情報をリアルタイムに提供するシステムの構築も予定しています。 また、大学が提供する地域向けの講義・講演が離れたところでも受講できるようにネットワーク講義環境も構築する予定です。 業種研究のつもりで多業種型にエントリーしました。7月末から9月中旬までの1カ月半、㈱キタガワ工芸、ホンダロジコム㈱、春日井商工会議所の3カ所でそれぞれ2週間ずつインターンシップを行いました。 キタガワ工芸では初めに「働くとは何か?」という社長講義と、身だしなみや言葉遣い、あいさつなどのマナー講座があり、その後、パチンコの台の幕板を作る作業をしました。ホンダロジコムでは、お仕事で結果を出す、仕事に打ち込む集中力を学ぶ応用生物化学科 2年久保田 莉央経営学科 2年田中 友理業種に対する理解が深まり、自分に足りないところを発見客様の注文に従って、衣類の出荷作業をしました。商工会議所では、会員企業の訪問に同行させていただいたり、事務の仕事をさせていただいたりしました。 製造、物流、公務の3つの業種を体験でき、業種に対する理解が深まったと思います。同時に、上手くできなかった仕事もあり、今の自分に足りないところを見つけられたと思います。 報酬型インターンシップの申し込みに行く文系の友達に付き添って行った学生課でこの制度を知り、その場で私もエントリーしました。休みの調整がしやすい長期型を選択し、リサイクル事業に興味を持っていたので、大和エネルフ㈱にエントリーしました。 大和エネルフでは、事務の仕事の他、営業に同行させていただいたり、PRF燃料を解析に出して、その結果を3日間でまとめて報告書を提出したり、春日井商工会議所に出している展示ブースの改善案なども考えました。「利益を出す」「結果を出す」という仕事の厳しさと、仕事に打ち込む集中力が大切だということを学びました。 仕事をする意味を知り、やりがい、達成感を感じ、また、提案した企画書を褒めていただいて、自信もつきました。就職して働くのが楽しみになりました。”報酬型“「給与を得る」+”インターンシップ“「就業&育成」=人材育成を目的とした就業体験※久保田さん、田中さんはトライアル期間での実施だったため、インターンシップは短期間のものでした。65報酬型インターンシップ 従来から本学が実施している「インターンシップ」はカリキュラムに組み込まれ、企業で定められた時間の就業体験をした上で、報告書の提出などを経て単位を取得するもので、報酬(給与)は出ませんが、今回スタートした「報酬型インターンシップ」は全学生を対象とし、給料をも特集/大学COC(Center of Community)事業らって働きながら社会人教育も受けるというものです(単位は与えられません)。 本学は春日井商工会議所と報酬型インターンシップに関わる協定を締結しており、学生は商工会議所が提示した企業の中から希望する企業を選んで働きます。企業にとっては当面の人材確保と地元での雇用促進につながるメリットが生まれ、学生は大学が紹介する勤務先で安心して就労の経験を積むことができ、経済面の安定化を図ることもでき、学生・企業の双方に利点があります。長期型と多業種型があり、多業種型は2カ月ごとに勤務先を変えるユニークなもので、自分にはどんな職が向いているのか見極めることもできます。シニア大学(CAAC) 春日井都市計画マスタープランに掲げられている6つのまちづくりの重要課題「都市の機能集約」「都市活力を維持・増進するためのまちの機能強化」「人と環境への配慮」「災害などへの対応強化」「春日井らしさの感じられるまちの創出」「市民主体によるまちづくり」を解決するために、工学部が中心となって、人々が安心して快適な生活を送れるように、学術分野の地域協働研究を行っています。 中部大学アクティブアゲインカレッジ(CAAC:Chubu University Active Again College)を開設しようという構想です。退職した高齢者の方々に再学習の機会を提供し、資格や技術を身に付けて、再雇用も視野に入れたセカンドライフづくりの助けにもなると考えられます。中部大生にとっては、高齢者と共に学ぶことで、マナーや言葉遣いが向上し、人生設計を手本にさせてもらえるなど、人生の先輩として高齢者からさまざまな学びを得ることができます。キャンパスタウン化生活・住環境を考えるまちづくりコミュニティ情報ネットワーク報酬型インターンシップの説明会 中部大学のキャンパス機能を高蔵寺ニュータウン(以下、ニュータウン)に拡大し、地域と共に生きる大学教育の場と学生生活の場をニュータウン内に設定し、ニュータウンを地域と大学が融合したキャンパスタウンとして活性化する構想です。 具体的には、①春日井市・UR(都市再生機構)との連携によるシェアハウスや連携住居の提案、②ニュータウン内にCAACを運用する際の第2キャンパスとなりうる場所・施設の確保、が挙げられます。 医療機関ごとに個別管理されている診察、診療、検査、投薬などの情報を一元管理し、別の病院でも活用できる環境を構築する予定です。さらに地域のNPO活動や病院の待ち時間や診療科目などの情報をリアルタイムに提供するシステムの構築も予定しています。 また、大学が提供する地域向けの講義・講演が離れたところでも受講できるようにネットワーク講義環境も構築する予定です。 業種研究のつもりで多業種型にエントリーしました。7月末から9月中旬までの1カ月半、㈱キタガワ工芸、ホンダロジコム㈱、春日井商工会議所の3カ所でそれぞれ2週間ずつインターンシップを行いました。 キタガワ工芸では初めに「働くとは何か?」という社長講義と、身だしなみや言葉遣い、あいさつなどのマナー講座があり、その後、パチンコの台の幕板を作る作業をしました。ホンダロジコムでは、お仕事で結果を出す、仕事に打ち込む集中力を学ぶ応用生物化学科 2年久保田 莉央経営学科 2年田中 友理業種に対する理解が深まり、自分に足りないところを発見客様の注文に従って、衣類の出荷作業をしました。商工会議所では、会員企業の訪問に同行させていただいたり、事務の仕事をさせていただいたりしました。 製造、物流、公務の3つの業種を体験でき、業種に対する理解が深まったと思います。同時に、上手くできなかった仕事もあり、今の自分に足りないところを見つけられたと思います。 報酬型インターンシップの申し込みに行く文系の友達に付き添って行った学生課でこの制度を知り、その場で私もエントリーしました。休みの調整がしやすい長期型を選択し、リサイクル事業に興味を持っていたので、大和エネルフ㈱にエントリーしました。 大和エネルフでは、事務の仕事の他、営業に同行させていただいたり、PRF燃料を解析に出して、その結果を3日間でまとめて報告書を提出したり、春日井商工会議所に出している展示ブースの改善案なども考えました。「利益を出す」「結果を出す」という仕事の厳しさと、仕事に打ち込む集中力が大切だということを学びました。 仕事をする意味を知り、やりがい、達成感を感じ、また、提案した企画書を褒めていただいて、自信もつきました。就職して働くのが楽しみになりました。”報酬型“「給与を得る」+”インターンシップ“「就業&育成」=人材育成を目的とした就業体験※久保田さん、田中さんはトライアル期間での実施だったため、インターンシップは短期間のものでした。2013年11月30日発行 ウプト wpwt 中部大学通信 第188号 P3~6-94-

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