応用生物学部2023
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禹研究室のテーマは、機能性食品素材の探索と機能解析です。微生物や生薬、キノコなどの天然素材から、人の健康に役立つ“生理活性物質”を探し、その作用やメカニズムを分子・細胞・個体レベルで解析しています。その研究成果は、提携する民間企業の、病気を予防する健康食品や治療薬の開発に活用されています。【禹 済泰 研究室】研究室の人々応用生物化学科有効な成分は何かを探るために、抽出物を成分ごとに分離精製し、化学構造を明らかにします。ちなみに写真の女性は、中国から留学した院生の李さんです。韓国からの留学生も在籍します。天然成分の分離・精製天然の素材から、さまざまな成分を抽出することから研究は始まります。現在進行しているのは、骨粗鬆症、肥満、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病等の予防や改善に有効な成分の探索です。天然成分の抽出天然成分の生理活性機能を検証するために、禹研究室では細胞・個体レベルで実験を行い、分子レベルでそのメカニズムを解析しています。分子・細胞・個体を扱う技術に触れられることは、禹研究室で学ぶメリットの1つです。禹研究室はこれまでに、骨粗鬆症の予防に役立つ成分を、土壌中の微生物やハーブから発見しました。その成果は、新聞や科学雑誌“Newton”でも報じられています。機構の解明写真は、無菌状態を保つクリーンベンチでの作業。細胞を扱う研究には不可欠の設備です。禹研究室には3台あります。この時は、動脈硬化の予防が期待される成分の作用を、細胞で実験するための準備が行われていました。検証実験動物、植物、微生物……“生物機能”の利用技術を探求し、バイオ産業の第一線で活躍する人材を育成する。発酵や醸造、医薬品の開発など、私たちの生活は微生物などの“生物機能”を利用することで豊かになってきました。そしてヒトゲノムの全配列が明らかにされるなどの進展により、新しいバイオ技術が次々と開発されようとしています。応用生物化学科は、“最新バイオ技術”と“最新化学技術”を身につけたバイオのエキスパートを育成します。脂肪細胞骨吸収窩破骨細胞血管平滑筋細胞学科ホームページ 〉〉〉https://www3.chubu.ac.jp/biology/department/biochemistry/

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