EDUCATUS Vol.2
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4海外から注目される日本型教育を特別支援教育分野で展開 近年、「日本型教育」が注目されるようになり、文部科学省や外務省が中心となって諸外国への海外展開が進められています。教科教育だけでなく、学校生活全般を通して全人教育に取り組む日本の教育、例えば、給食当番や清掃活動、部活動などが学校教育として行われていることについて注目が集まっているのです。OECD教育政策レビューにも、PISA2015調査などでのトップクラスの成績は、学校での学習を促進する環境にあると言われています。すなわち、教師の質の高さだけでなく、生徒が積極的に学校に関わり、保護者が教育に協力的で学校外での学習にも経済的な支出をし、さらに地域も様々な形で学習をサポートするということが一体となって行われていることが関係していると考えられています。 一方で、こうした日本の教育の仕組みが教師の多忙化や児童生徒の幸福度や不安についての課題を生んでいるということも言えます。今後の日本の教育を考える上で、海外から注目される強みを再認識し、さらに課題解決に向けて自分たちの教育活動を見つめ直す機会として、海外と現代教育学科 伊藤 佐奈美 教授現代教育学科 教授 伊藤 佐奈美 ITO Sanami博士(教育学)前  職:専門分野:研究テーマ:授業科目:障害者の自立と社会参加を推進するための取組-特別支援教育における 日本型教育の海外展開と タイ国との交流-現代教育の先端をゆく Ⅱ特別支援学校長特別支援教育(障害児教育、キャリア教育、インクルーシブ教育)障害児の自己理解に関する研究、障害児のキャリア教育・キャリア発達、特別支援教育における日本型教育の海外展開病弱児の教育、肢体不自由児の教育、教育アセスメント、教職実践演習、マイクロ ティーチング、児童教育課題研究

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